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知的障害者のスポーツ支援を クラウドファンディングで資金募る

デーリー東北新聞社 9月18日(日)11時28分配信

 青森県内の知的障害がある人がスポーツに取り組める環境づくりを目指し、「スペシャルオリンピックス(SO)日本・青森」(事務局・青森市)が19日から、クラウドファンディング(CF)で活動資金を募る。リオデジャネイロパラリンピックでは、パラアスリートが世界の舞台で躍動。一方、障害者スポーツの現状に目を向ければ、活動を支えてきた保護者が高齢化などで亡くなり、本人が継続したくても経済的な理由で断念するケースが顕在化しているという。関係者は「スポーツは障害者の社会参加にもつながる。何としても成功させたい」と協力を呼び掛けている。

 米国発祥のSOは、知的障害のある人たちにトレーニングや競技会などの場を提供している国際的な組織で、県内では2004年に設立された。八戸、青森、弘前の3市にブランチ(支部)があり、保護者を含め約120人の会員が水泳、スケート、バスケットボール、アルペンスキーの4種目の練習を定期的に実施している。

 11日は八戸支部の約20人が、八戸市の南部山健康運動センター温水プールで約1時間半、プールを貸し切り水泳に励んだ。

 力強い泳ぎを見せたのは、SOの水泳世界大会でメダルを獲得した経験がある同市の相馬康平さん(21)。母千鶴子さん(56)は「本人にとって一番楽しい場所。障害を理解した上で関わってもらえるので、安心して参加できる」と会の意義を強調する。

 ボランティアで指導に当たる七戸町の中野真美さん(50)は毎回、長女の京香さん(19)と参加する。「以前は2人きりで練習していたが、入会して仲間ができたことで娘も楽しんでいる」と語る。

 保護者や関係者が求めるのは、安心して運動に打ち込める環境。障害の程度によっては興奮して施設内を突然走り回ったり、常に手助けが必要だったり、一般の利用者と同じ場所を使うのが難しい人もいるからだ。

 八戸支部で水泳のコーチを務める竹洞兼視さん(37)は「スポーツをすることで協調性や集団行動が身に付き、本人の自信にもつながる。親が亡くなってしまった場合などでも、運動の習慣が途切れない機会を与えることが大切」と訴える。

 CFは10月17日まで受け付ける。練習場や競技会場の利用料金など、20人の会員に向こう半年間、無料で運動の場を提供する資金として、46万円を目標額に設定した。

 支援は3千円からで、5千円以上はノベルティーや食品、Tシャツなどの特典が付く。一方、目標額に満たない場合は全額を返還する。

 希望者はCFサービスのサイトにアクセス=アドレスhttp://readyfor.jp/projects/son-aomori-2017=し、クレジットカードで決済する。

 問い合わせは竹洞さん=携帯電話090(6221)3785=へ。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月18日(日)11時28分

デーリー東北新聞社