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校歌熱唱!炎のマエストロ・コバケン指揮 統合の矢祭小...児童感激

福島民友新聞 9月18日(日)11時13分配信

 矢祭町の5小学校が統合し、4月に開校した矢祭小は17日、校歌を作詞・作曲したいわき市出身の世界的指揮者小林研一郎さん(76)を同校に招き、校歌披露式を行った。「炎のコバケン」「炎のマエストロ」こと小林さんの熱のこもった指揮とオーケストラの演奏に負けないよう、全校児童約260人が心を一つに校歌を響かせ、新しい学校の発展に願いを込めた。

 開校以来、小林さんが同校を訪れ、児童たちに歌い方を教えるのは初めて。小林さんは、東京などで活動するフィルハーモニックアンサンブル管弦楽団と一緒に来校した。

 「歌詞の意味を考えて歌おう」「大きな声で」。数多くの音楽家を育ててきた小林さんは児童にアドバイス。小林さんは「(歌詞の)『僕らの』は男子、『私達の』は女子だけで歌ってみよう」とアレンジを加えるなどして歌い方の流れを整えた。途中、同管弦楽団がベートーベンの「運命」などを演奏、児童たちが鑑賞した。

 同校の開校準備委員会が小林さんに校歌制作を依頼したのは2014(平成26)年7月。制作依頼を提案した委員長の佐川正一郎さん(64)は披露式に出席し、「県内出身の世界に通用する人に校歌を作ってもらうことで、震災、原発事故を経験した子どもたちを元気づけたい思いだった」と振り返った。

 震災後、小林さんは県内外で被災地復興支援の演奏会を開いている。小林さんが作った歌詞のテーマは「未来は向こうから来るものではなく、こちらから創るもの」。歌詞には「遠くの未来を見つめよう」など、子どもたちを励ますような言葉が盛り込まれている。

 式の終わりに6年の山中隆史君(12)がお礼の言葉を述べると、小林さんはうれしそうな表情で山中君と固く握手し、頭をなでた。「小林さんが優しく教えてくれて、楽しかった。オーケストラはすごい迫力だった」。山中君は目を輝かせた。

福島民友新聞

最終更新:9月18日(日)11時13分

福島民友新聞