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穏やかな看取り考える 北國健康生きがい支援事業、金城大プログラム

北國新聞社 9/18(日) 3:08配信

 北國健康生きがい支援事業の第2回金城大プログラム(同大、本社主催)は17日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれ、同大社会福祉学部の山根淳子教授が「穏やかな最期を迎えるために―高齢者の看取りの介護を考える」と題して講演した。来場者は在宅の看取りの現場から高齢者が「人生の最終段階」を迎えた時の家族のあり方を考えた。

 山根教授は、死亡場所が1950年代に8割を占めた自宅から、2000年代に病院、診療所が8割となり、逆転したことを紹介した。一方で、全国の55歳以上の54・6%は、病気が治る見込みのない場合、自宅での最期を希望しているという。

 大腸がんの97歳男性が4日間、在宅で療養したケースでは、いつも無口な男性が退院した日、「お世話になりました」と3度繰り返し、最期は苦しむことなく、家族に見守られて亡くなった。山根教授は、在宅の看取りに介護サービスの活用や、病院との連携、家族の覚悟と知識に加え、本人の意思表示が大切であることを強調した。

 「本人の意思がはっきりしなくても、家族が思いや望みを推し量り、満足のいく最期に導くことが、最期までその人らしく生きるためのケアになる」と山根教授は指摘し、万一に備え、エンディング・ノートに自分の希望を書き留めておく方法も助言した。

北國新聞社

最終更新:9/18(日) 3:08

北國新聞社