ここから本文です

あなたを忘れない/学校調理室爆発で犠牲の木立さん 音声ガイド今も

Web東奥 9月18日(日)11時32分配信

 青森県黒石市の六郷小学校給食調理室の爆発事故から18日で1年を迎える。事故で亡くなった同市の臨時給食員・木立清子さん=当時(55)=を忘れまい-という地元の仲間たちがいる。一方で、事故原因は特定されておらず、遺族の心の闇は晴れない。
 「(黒石市)六郷地区の誇る歴史と自然の道を、どうぞお楽しみください」
 ハイキングに向かうバスの車内に、事故の前年に録音した木立さんの声が流れた。6月12日、今年で30回目を迎えたイベント「幻の県道探索」。木立さんは地元住民でつくる実行委員会で10年以上も汗を流していた。
 通称・幻の県道は、黒石市の県道酸ケ湯黒石線のうち、未舗装部分の山道約15キロ。ハイキングは津軽地方を中心に、県内外から毎年100人以上が六郷地区に集う人気行事だ。
 「由来や見どころを、参加者にもっと伝えたい」と、木立さんらがガイド音声の録音を提案。何度も文章を推敲(すいこう)し、自宅で音読の練習も重ねた。録音に立ち会った須藤千穂さん(40)は「清子さんは納得するまで『とり直し』って言っていました」と振り返る。
 「幻の県道をハイキングコースとして広く後世へ継承していくことが、スタッフの務めです」。ガイド音声に残された木立さんの熱意。今年のハイキングは、木立さんの夫(53)が先導役を務めた。ジャンパーの内側に妻の遺影があった。
 事故から1年が近づいた17日までの取材に、イベントを主催する六郷地区振興協議会の会長、鎌田誠二さん(64)は「清子さんがいてこそイベントは成功してきた。幻の県道の魅力を、今後も清子さんの声で伝えていきたい」と語った。

東奥日報社

最終更新:9月18日(日)11時32分

Web東奥

豊洲へなぜ市場移転 経緯と課題

築地から市場が移転される豊洲で、都が土壌汚染対策をしていなかったことが発覚。そもそもなぜ豊洲に移転するのか、経緯と課題を知る。