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幻のモノレールが精巧模型に 姫路で22日公開

神戸新聞NEXT 9月19日(月)11時0分配信

 1966年に全国2番目のモノレールとして開業し、8年で運行を終えた旧姫路市営モノレールのジオラマを、同市内の企業が作った。当時の航空写真上に駅や橋脚などの精巧なミニチュア模型を再現。実物の80分の1サイズの車両が約6分かけて往復する。発車音や走行音も流れるこだわりようで、往時をほうふつとさせる。22日に一般公開される。

精巧に再現されたジオラマを動画で

 「プルルル…」

 発車音が鳴り、青と白色の車体がゆっくりと手柄山駅を発車。レール上を走り、中間駅・大将軍で停車後、姫路駅に滑り込んだ。

 同モノレールの軌道や橋脚跡は今も点在するが、市が順次、撤去を進めている。今夏、住宅などが入居するビル内を軌道が通る珍しい構造の「高尾ビル」の解体も始まった。

 市は後世に伝えようと、開業50年を記念するシンポジウムの開催に合わせ、ジオラマの展示を企画。委託を受けた屋外広告業「オハラ工芸」(同市飾磨区構2)が約280万円をかけて制作した。

 ジオラマは縦2・4メートル、横3・1メートル、高さ70センチ。縮尺600分の1の航空写真を下地にして、建物や橋脚は樹脂や発泡スチロールで作った。駅間の軌道は高さ約11センチの橋脚が支え、高尾ビルは構造を再現し、ホームを行き交う人形も配した。

 最大の難関は車両の構造。車体が軌道上にまたがる「跨座(こざ)式」で軌道に流れる電気を車輪で受けて走行する。海外からモーターを取り寄せ、車体や歯車などは手作りした。

 「軌道は曲線が多く、脱線しないよう注意した」と小原義弘社長(68)。「当時の姿をよく覚えている。ジオラマと航空写真を一緒に眺めながら、思い出話に花を咲かせてほしい」と話す。

 22日に手柄山交流ステーション(同市西延末)で公開される。(三島大一郎)


 <strong>姫路市営モノレール</strong> 1966(昭和41)年に開催された「姫路大博覧会」に合わせ開業。姫路駅から手柄山駅までの約1.6キロを約5分で結んだ。当時最新鋭のアルミ合金製の車体で、1日最大4万人を運んだとされるが、74年に運休、79年に廃止された。

最終更新:9月19日(月)11時11分

神戸新聞NEXT