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「自宅みとり」劇で知って ケア受けながらの最期再現 大津

京都新聞 9月19日(月)10時0分配信

 大津市内で在宅療養に取り組む医師や看護師らが自ら出演し、「自宅でのみとり」を分かりやすく紹介する劇を近く上演する。多くの人が最期は自宅で過ごしたいと望んでいるが、家族の不安から、結局は病院で亡くなるケースが多い。劇では、在宅医らのサポートを受けつつ自宅で最期を迎えるまでの流れをリアルに演じる。出演する医師らは「安心して在宅療養を選べるよう、ぜひ見てほしい」としている。
 劇は25日、ピアザ淡海(同市におの浜1丁目)で開かれる市医療福祉フォーラムで披露する。演じるのは医師や訪問看護師、歯科医師、薬剤師、栄養士など約20人でつくる「おおつ在宅療養応援団」。団員らは、市内の在宅療養態勢を確立するため、2012年から多職種間での連携や研修に取り組む「多職種連携地域リーダー会議」のメンバーでもある。
 劇は、高齢男性が主治医から退院を勧められる場面から始まる。在宅医など多職種による在宅医療サポートチームが結成され、自宅での食事メニューや口腔(こうくう)ケア、排せつケアなどで家族を支援するほか、亡くなるまでの体調の変化や、臨終の際の家族対応まで、一連の流れを再現する。
 市が12年に実施した在宅医療アンケートでは市民の7割が自宅での最期を希望していたが、同年の市内の実態は病院が77%、自宅は15%だった。自宅で最期を迎えられない理由としては、「家族に負担をかけたくない」「急に病状が変わった時に不安」「経済負担が大きい」といった声があるという。
 劇を発案した大津市医師会在宅療養推進部副部長の西山順博医師(47)は「実際に家で家族をみとった人は少ないので、不安が先に立ってしまう。自宅でのみとりがどういうことなのか、劇を見てイメージしてほしい」と話している。
 フォーラムは25日午後1時30分から。劇の前には県医療福祉アドバイザーの櫃本真聿(ひつもとしんいち)四国医療産業研究所長による講演「知っておきたい、いまどきの医療と介護の上手な使い方」もある。無料。申し込みが必要。問い合わせは市保健総務課TEL077(522)6756。

最終更新:9月19日(月)10時0分

京都新聞