ここから本文です

【香港】韓進海運の破綻、香港にも波及

NNA 9月19日(月)8時30分配信

 韓国海運最大手の韓進海運が経営破綻した影響が、香港にも波及しているようだ。8月末の破綻後、港湾使用料などの支払いをめぐり入港できずにいる同社船舶にある積み荷や、輸出を前にターミナルに搬入されたコンテナが滞留している。業界関係者によると、荷主には回収費用や貨物の最終目的地までの追加輸送費用という負担が発生。商品の期限切れや企業の在庫不足などの問題も懸念されるという。
 韓進は8月31日に法定管理(日本の会社更生法に相当)手続き開始を韓国のソウル中央地裁に申請したが、直前まで同社コンテナ船に荷主の貨物を積載していた。
 同関係者によると、韓進の船舶が自社船の場合、最寄りの港に入港する見込みだが、入港先のコンテナヤード会社に費用を支払わなければ、コンテナの荷卸しはできない。用船でも用船料の支払いをめぐり、船主が船長に対して入港差し止めの指示を出している。このため、同社の船舶は世界各地で入港できずに沖泊した状態となっている。
 別の関係者は、「香港の滞留分は3,000TEU(20フィートコンテナ換算)と聞いている。他の地域に比べると少ない」と説明した。ただ、他の船社で輸出するためには、ターミナルから一度貨物を回収しなければならず、そのための費用が発生し、荷主企業の負担になると指摘。貨物が生鮮品であれば品質の悪化、材料であれば生産ラインの休止など、サプライチェーンへの影響も見込まれると懸念を示した。
 15日付明報によると、香港政府運輸・房屋局は各業界に貨物や徴収料金、支払いなどに関する誤った情報の訂正を求めるとともに、貨物の処理に向けた情報のやり取りを強化することで同意したと明らかにしている。
 韓国船主協会などによると、緊急を要する貨物の荷降ろしに韓進が必要な資金は、米国を含めて最低1,700億ウォン(約155億円)。

最終更新:9月19日(月)8時30分

NNA