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「World of Tanks」、プロチームによるエキシビションマッチを開催

Impress Watch 9月19日(月)0時18分配信

 Wargamingは東京ゲームショウ一般公開日2日目の9月18日、日本を代表する「World of Tanks」のプロチームCaren TigerとB-GAMINGの2チームが出場し、2度に渡ってエキシビションマッチを繰り広げた。エキシビションマッチの勝者には、Wargamingの精鋭チーム「Wargaming Alliance」と対戦する権利が得られ、日頃はオンラインでしか見ることのできないプロチームの戦いをたっぷり観戦することができた。

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【「World of Tanks」スペシャルエキシビションマッチ】

 オープニング直後に行なわれた1戦目は、日頃PC版「World of Tanks」で活動している彼らがPS4版で戦ったらどうなるかというユニークな戦いとなった。PC版とコンソール版は、基本的に同じゲームだが、肝心のUIがまったく異なり、PC版はキーボードとマウスを使うのに対し、コンソール版はゲームパッドで操作を行なう。ゲーム性がまったく異なるため、彼らPC版のプロプレーヤーにとってコンソール版は近いようで遠い存在だ。

 試合ルールは、両チームがしのぎを削るWargaming.net League(WGL)と同じなのは、Tier制限なしの7人×68ポイント制というぐらいで、後は特別ルールが採用されていた。具体的には、各車種を最低1輌ずつ入れなければならず、同じ車輌は2輌までという縛りが掛けられていた。このため大量のオートローダーで開幕直後から派手な殴り合いが繰り広げられるWGL本戦とはまったく異なる展開で、バラエティに富んだ車輌編成による、新鮮味のあるバトルが繰り広げられた。

 おもしろかったのは、彼らのほとんどはPS4版をプレイするのは今回が初めてということで、動きがビギナーそのものだったところだ。彼らのほとんどはゲームパッドで戦車を操作したことがなかったようで、1戦目の鉱山は、WGLでは過半数で中央の丘の上を一気に攻め上がり、軽戦車が挨拶代わりに一発当て合うようなスリリングな展開が多いが、今回ばかりは“戦車の動かし方を覚えるための練習バトル”という感じで、丘を目指した(目指せた?)のはお互いの軽戦車だけで、その軽戦車もお互いの砲塔が明後日の方向を向いていて静かに交差するという前代未聞の展開となった。

 両チームは初めて「WoT」を触った女子高生のように大はしゃぎで、自分の手足のように習熟したはずの戦車がまるで思い通りに動かない様子、そしてその様子がライブ中継されている現実を楽しんでいた。試合展開は野良の戦いでもここまでひどくないというぐらいぐだぐだで、丘の上では両軍のマウス同士がラムアタックを繰り広げていたり、Tier Xのバトルに榴弾が使われるなど異次元の展開となり、1戦目は射撃ボタンを押す回数がやや多かったらしいB-GAMINGが勝利した。

 2戦目、3戦目は、なんとなく操作のコツを掴んだ両チームがプロとしての自覚を取り戻し、覚醒しはじめたという印象のバトルで、2戦とも動きはまだまだ頼りなかったものの、プロらしい立ち回りを随所に見ることができた。わずか7輌で巧みに包囲戦を仕掛けて来るB-GAMINGに対して、Caren Tigerは自走砲の砲撃を避ける位置取りで一カ所に固まり、入れ替わり立ち替わり射撃するチームプレイで、B-GAMINGの主力を撃破。2戦連勝してPS4版の勝利をもぎ取った。

 試合後の感想は、「操作が難しかった。PS4を買って練習します」(B-GAMING)、「操作が難しかったが途中で慣れてきたのでうまく戦うことができた」(Caren Tiger)と操作の難しさを口にした。客観的に見て、コンソール版「World of Tanks」の操作は、それほど難しい内容ではないと思うのだが、PC版に慣れすぎてしまうと、適応するのが難しくなってしまうことをうかがわせるコメントだった。

 視聴者のコメントを見ていると、コンソール版独自の夜戦の美しさについて驚いているユーザーが多く、コンソール版の認知度はまだまだ低いことを伺わせた。だからこそこういったエキシビションマッチに意味があるわけだが、もし次回があるとすれば、コンソール版の上位クラン同士の対戦を見たいところだ。

 その後行なわれたPC版のエキシビションでは、先週WGLで行なわれた直接対決を彷彿とさせる熱戦が繰り広げられた。覚束なそうにDUALSHOCK4を握っていた先ほどとは打って変わって、やや前傾の姿勢でマウスとキーボードを手にする彼らはプロの顔に戻っていた。当たり前ながら動きもPS4版とはまったく異なり、7輌の戦車、正確には1輌の自走砲を抜いて6両の戦車が息を合わせて機敏に行動する風景が見ていて心地よい。

 1戦目はCaren Tiger、2戦目はB-GAMINGがそれぞれ取って迎えた3戦目のマップはステップ。南北を縦断するように翼を広げるB-GAMINGに対して、Caren Tigerは東中央の拠点近くに陣取った。開始直後に自走砲を撃破されたCaren Tigerは持久戦は不利とみたのか、拠点占領に入った。しかも重量級の戦車3輌でのCapで、Cap勝ちを狙っているのは明らかだ。

 Caren Tigerの意外な作戦に、南北に戦力を散らしすぎたB-GAMINGは戦力を再集結させるのに手間取り、ほぼ負けは確定かと思われたところ、なんと残り3秒でCap切りに成功した。何が起こったかというと自走砲の攻撃が当たったのだ。奇跡的にCap切りに成功したB-GAMINGは、戦力を集結させて、拠点に篭もる相手を有利な位置から各個撃破し、見事勝利を収めた。自走砲の有無が勝敗を分けるというWGLではなかなか見られない展開でおもしろかった。

 そして3戦目は、勝利したB-GAMINGとWargaming Allianceとの1戦となった。予想通りハンデ戦で、ハンデの内容は、B-GAMINGは「大洗女子学園」の車輌、Wargaming Allianceは「プラウダ高校」の車輌を使うというもの。これには試合前から抗議が殺到した。なぜなら「大洗女子学園」車輌は平均Tierが4.8なのに対して、「プラウダ高校」は5.8もあり、しかもエース車輌のTier VII戦車は、レオポンさんのポルシェティーガー「Tiger(P)」に対して、ノンナさんのIS-2「IS」。いくらプロとのハンデ戦とはいえ、この戦力差はひどいではないかというわけだ。試合前の勝利予想も63.7%がWargaming Allianceと予想。果たしてB-GAMINGはこの逆境を撥ね除けられるだろうか?

 注目された1戦目のマップはゴーストタウン。B-GAMINGが南東の丘に陣取り迎撃態勢を整えると、戦力に勝るWargaming Allianceは中央の市街地を突っ切り総攻撃を開始した。B-GAMINGは、ターゲットをISに見定め、ISに攻撃を集中させた。ISは多くの砲撃を弾き返し「ガルパン劇場版」のエキシビションさながらの無敵っぷりを見せつけたが、レオポンさんを主軸に攻撃を的確に当てて、見事これを撃破した。

 ひょっとするとひょっとするかと思われたが、B-GAMINGの攻勢はここまでだった。ISに攻撃を集中させた結果、多くの戦車の位置が特定され、側面に回り込まれたT-34-85に各個撃破された。やはりTier 1つ分の戦力差はいかんともし難い印象だ。

 2戦目のマップはルインベルク。視聴者はもはや勝敗はそっちのけで、ISの装甲を唯一正面から貫通できるレオポンさんの活躍に注目が集まった。ところがWargaming Allianceは撃ち合わず、まさかの拠点占領狙いで守りに入った。レオポンさんら主力が慌てて駆けつけるも街道で履帯を切られ、集中砲火を食らって逆に撃破されるなどB-GAMINGは良いところなくCap負けを喫した。2戦連敗でB-GAMINGが敗北。大洗女子学園の廃校が決定した。

 「これは色んな意味でマズい」と思ったかどうかはわからないが、Wargaming Allianceリーダーのファダル氏が、通常ルールでの最終戦を決定。これを受けてB-GAMINGは、113、IS-7、B-C 25 t、TVP T50/51、Ru 251と、WGLと同等のガチガチのガチ編成で挑み、WGL同様のキレのある戦い振りでトッププロの実力を見せつけた。

 B-GAMINGは、試合序盤にGrille 15が落とされるも慌てず、東中央の拠点の手前に万全の布陣で陣取り、偵察役のRu 251にはWargaming Allianceの展開位置よりさらに南の丘を登らせ、Wargaming Allianceの布陣を丸裸にしていった。試合はB-GAMINGの完勝で、ファダル氏は「理想的な試合運びだった」と安堵の表情を浮かべながら試合を振り返り、B-GAMINGも「実力を見せることができた」とホッとした様子だった。

 Caren TigerとB-GAMINGは、9月18日現在、4位と5位に位置している。2位までが世界最終戦「The Grand Finals」が出場できる。日本のチームはまだ1度も出場したことがないため今期こそ出場することを期待したい。

【通常ルールで行なわれた最終戦】

GAME Watch,中村聖司

最終更新:9月19日(月)15時45分

Impress Watch

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。