ここから本文です

土田和歌子、悔しい4位も「互角に戦えて悔いない」

日刊スポーツ 9月19日(月)5時43分配信

<リオ・パラリンピック:陸上>◇18日◇女子マラソン(車いすT54)

 夏季と冬季合わせて7個のメダルを持ち、金メダルが期待された土田和歌子(41=八千代工業)は1時間38分45秒で4位だった。これにより、今大会の日本の金メダル数は64年東京大会以来、初めてゼロに終わった。

 ゴール後、土田は目を真っ赤にさせ、レースを振り返った。同種目がリオ大会最後となり、土田の結果を受け、日本の金メダルゼロが確定した。「金を取りたかった。狙っていたメダルが取れなくて残念ですが、力は出し切った。世界の選手と互角に戦えて悔いはないです」。言葉とは裏腹に悔しさをにじませた。

 41キロ付近まで上位7人が団子状態が続いた。残り1キロで全員がラストスパートをかけ混戦となり、惜しくも、1位に1秒差の4位に終わった。

 高2の時、交通事故で脊髄を損傷し、車いす生活を余儀なくされた。リハビリ中にアイススレッジスピードスケートに出会った。98年長野大会でアイススレッジ1000メートル、1500メートルで金を獲得。陸上転向後の04年アテネ大会では5000メートルで金を取り、日本人初の夏季・冬季パラリンピックの金メダリストとなった。

 しかし、マラソンだけ「頂点」が遠かった。ボストンマラソン5連覇、東京マラソン9連覇を果たし、13年には世界記録も樹立しているが、パラリンピックのマラソンでは優勝経験がない。00年シドニー大会で銅、04年アテネ大会で銀、08年北京大会は選手が複数絡む転倒事故に巻き込まれ棄権、12年ロンドン大会は転倒が響き5位に終わった。ロンドン大会後は引退も考えたが、家族の励ましがあり、現役続行を決意。今大会は出場種目を「マラソン1本」に絞って臨んだ。

 「4年後はゴールラインを踏んだ時の気持ちと合わせてもう一度整理したい」。その言葉を最後に土田は会場を後にした。

最終更新:9月19日(月)8時25分

日刊スポーツ