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日本ハム52年ぶり全パ勝ち越しも…V率0%の戦い

日刊スポーツ 9月19日(月)7時58分配信

<日本ハム4-2ロッテ>◇18日◇札幌ドーム

 日本ハム大谷翔平投手(22)が、勝利を呼ぶ適時打で価値ある1勝をもたらした。同点で迎えた3回1死一、二塁から、今季9度目の決勝打となる右前適時打。首位ソフトバンクのマジック点灯を阻止し、0・5ゲームで追走だ。これでチームは、52年ぶり3度目となるパ・リーグ全球団からの勝ち越しを決めた。ただし過去2度は優勝を逃しているだけに、今年こそ笑ってみせる。

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 浮いたフォークを見逃さなかった。大谷が3回、1死一、二塁の好機に右前へ決勝打を放った。昨季から4戦4敗と苦戦していたロッテ涌井を攻略した。「いい投手なので、あまりチャンスはないと思った。そういうところでしっかり(得点を)取れてよかったと思います」と、難敵を撃破し手応えを口にした。

 さらに栗山監督が評価したのは、その直後のプレーだった。一塁走者に残り、続く中田の三塁ゴロで、二塁へ全速力で駆け、送球よりも速くベースに滑り込んだ。オールセーフ(野選)で満塁へとチャンスが広がった。「打つ、打たないより、ああいうところをきちんとできるというのが、2つやれる信頼感。褒めたくはないけど、すばらしいことだと思う」。持っている能力と取り組む姿勢の高さが、3回の攻撃には凝縮されていた。

 13日のオリックス戦では、2カ月ぶりに5イニングを投げ、日本最速記録となる164キロをマークした。翌14日、大谷は手に、針を持っていた。自分の指へとブスリ。久しぶりの登板でマメに水がたまり、それを抜く作業だった。「次の登板へ向けて、たまった水は出してしまって、固める方がいい」(トレーナー)。ソフトバンクとの直接対決となる21日(ヤフオクドーム)の登板へ向け、指先をケアしながらも打者として決勝打を放つ。シーズン最終盤、貢献度は果てしなく大きい。

 そのソフトバンクも、負けない。この日もお互いに勝って、0・5ゲーム差のまま。大谷は「こっちは勝つだけ。1戦1戦頑張って、勝ちきれるようにやりたい」。場内の表示で、他球場の経過を知ることもできる。栗山監督は言う。「気になるなら(結果、経過を)聞いた方がいい。向こうが勝ってたら『絶対に負けられない』となるし、負けてたら『よっしゃ』と気持ちが入る。どっちにしろプラスになる」。残り10試合のマッチレース。その中心に、大谷は立っている。【本間翼】

 ▼日本ハムがロッテ戦で13勝目(9敗1分け)を挙げ、ソフトバンク戦(13勝9敗1分け)西武戦(13勝10敗)楽天戦(15勝7敗)オリックス戦(15勝8敗1分け)に続き今季の勝ち越しを決めた。日本ハムがパ・リーグの全球団に勝ち越すのは、東映時代の61、64年に次いで52年ぶり3度目。ただし、61年は83勝を挙げるも南海に次いで2位、78勝の64年は南海、阪急に次ぐ3位で、パ・リーグ全球団に勝ち越して優勝したことがまだない。

最終更新:9月19日(月)10時33分

日刊スポーツ

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