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慶大初医学部ラガーの古田京、2G2PGで白星“処方”/関東対抗戦

サンケイスポーツ 9月19日(月)7時0分配信

 関東大学対抗戦(18日、慶大28-20筑波大、熊谷)対抗戦では、慶大が筑波大を28-20で破って白星発進。1899年創部で117年の歴史を誇る慶大で初の医学部のラグビー部員、SO古田京(2年)が対抗戦初先発。左足での絶妙なキックやタックルなどで勝利に貢献した。

 難敵の筑波大を破った慶大の黒黄ジャージーが、両腕を突き上げた。雨にぬれながら、古田も歓喜の輪に加わった。

 「この試合を最初のターゲットにしていた。最初、自分が抜かれて流れをつかめなかったので、後半はしっかり止めようと意識しました」

 前半5分の先制トライはラックからパスを受けた古田が、内をフォローしたCTB今成哲(3年)につないで中央へ走らせた。左足でのゴールキックも2G2PGで10得点。反省したタックルは相手FWをあおむけに倒すような一発で汚名返上した。敵陣へ入り込む戦術的キックでも相手のいないところへ落とすうまさが光り、大学初先発した昨年12月の大学選手権で7-64と敗れた筑波大への雪辱も果たした。

 1899年創部と日本最古のルーツ校でも初めてという医学部の部員。試合2日前の16日も朝から授業が詰まっていた。実習なども多く、週1、2度は練習に参加できないときも。慶応高では3年時に花園出場、3回戦で御所実(奈良)に敗れた。1学年約700人のうち成績上位22人しか進めない医学部を選んだのは成績に加え、先輩から「ラグビー選手のことが分かる医師になるのも、いいんじゃないか」と勧められたからという。

 ラグビーをやめることも考えたが「花園に出て日本代表にも選ばれ、そんな仲間たちとまた試合がしたいと思って」。あえて困難な道を選んだ。

 父・十(じゅう)さんから「自分を超えろ」と、億や兆よりも上の単位である「京(けい、古田の読みはきょう)」の字を名につけられた19歳が、昨季対抗戦4位に終わったタイガー軍団の牙に鋭さを加える。

最終更新:9月19日(月)7時0分

サンケイスポーツ