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【秋場所】カド番大関・豪栄道 突然の覚醒

東スポWeb 9/19(月) 11:32配信

 大相撲秋場所8日目(18日、東京・両国国技館)、大関豪栄道(30=境川)が幕内嘉風(34=尾車)を寄り切って8連勝。大関となってから初の中日給金でカド番脱出を決めた。幕内で唯一の全勝をキープし、初優勝が現実味を帯びてきた。日本相撲協会の八角理事長(53=元横綱北勝海)も快進撃を続ける“ナニワの大関”を大絶賛。綱取りに挑む大関稀勢の里(30=田子ノ浦)を押しのけて、今場所の主役になっている。

 豪栄道が過去7勝9敗と合口の悪い嘉風を危なげなく寄り切って快勝した。取組後は「踏み込みが良かった。(嘉風は)動き回って思い切って何でもやってくる。一緒になって慌てたら相手のペース。どっしりしている? そういう相撲が取れている」と納得の表情を浮かべた。幕内で唯一の全勝を守り、初優勝も現実味を帯びてきた。

 日本相撲協会の八角理事長は「堂々としているし、焦っていない。楽しみ。満員のお客さんにいい相撲を見せている」と相撲内容を手放しで絶賛した。日ごろは慎重な発言が目立つ協会トップは「(白星を)1つでも2つでも上乗せできれば後半戦が楽になる。(1敗以下の力士は)だんだん負けられない感覚になってくる。賜杯への色気? 出していいと思う」と優勝への期待感まで口にした。

 今場所が始まる前は綱取りに挑む稀勢の里に話題が集中。横綱白鵬(31=宮城野)の休場が決まっても、優勝候補の名前に豪栄道は挙がらずじまい。大関2年間でカド番が4度目で2桁勝利は1度だけ。「無印」の扱いを受けても仕方がない成績だった。それがフタを開けてみれば、賜杯レースで堂々のトップを快走中。突然の“覚醒”は角界内でも驚きをもって受け止められている。

 八角理事長は「(優勝争いは)やっぱり豪栄道だろうね。(現時点のV圏は)上位で1敗くらい。全勝するなら日馬富士と思っていたが、別の意味で意外だった。本人も想像できなかったと思う。せっかく全勝できたんだから、この勢いを続けてほしい」。もはや、秋場所の主役であることは疑いようもない。

 無傷で場所を折り返した豪栄道は「勝ち越してから一番一番。振り返るのは15日間終わってから。先のことは考えない」と無欲を強調。あくまで目の前の戦いに集中し、最後に一番大きな“サプライズ”を起こす。

最終更新:9/19(月) 11:32

東スポWeb