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<裾野官製談合>高落札率入札 同じ顔ぶれ

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月19日(月)7時50分配信

 裾野市発注工事の入札予定価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反容疑で市課長の男(57)が逮捕された事件で、課長が市検査監だった2012~14年度、漏えい先とされる建設会社が市の入札で予定価格に極めて近い額での落札を繰り返し、それらの入札では入札参加業者がほぼ同じ顔ぶれだったことが18日までに、市の入札記録で分かった。

 談合などの容疑で逮捕された建設会社社長の男(51)が課長から得た情報を基に、特定の同業者らに繰り返し談合を持ち掛けていた可能性もあり、静岡県警は余罪も調べていくとみられる。

 入札記録によると、課長が市検査監だった3年間、漏えい先とされる建設会社が99%以上の高落札率で落札した工事は少なくとも6件。このうち逮捕容疑の対象となった13年10月の下水道管路築造工事の入札ではほかに5社が参加し、いずれも漏えい先とされる建設会社より高い額を提示した。

 これらの社は12年7月と10月、15年3月にそれぞれ行われ、漏えい先とされる建設会社が99%以上の落札率で請け負った工事の入札にも参加していた。別の社を含めて11社で争われ、漏えい先とされる建設会社のみが予定価格をわずかに下回って落札したケースもあった。

 市は当時、工事の規模に応じて市が入札参加業者を決める指名競争入札を主に採用していた。課長は業者指名委員会のメンバーで、入札参加業者の選定にも関わっていたとみられる。

 市の説明によると、市は15年秋ごろ、参加業者が固定化しやすいとされる指名競争入札から、より幅広い業者が参加できるとされる制限付き一般競争入札に切り替えた。市幹部は「談合を想定した対策ではない」としている。一方、16年度に入って漏えい先とされる建設会社が落札した工事の落札率は平均80%台に下がっていた。

 建設会社社長の男と数十年来の付き合いがあるという知人の1人は「請け負う仕事は公共工事が中心で、最近は経営が苦しそうだった」と話した。

静岡新聞社

最終更新:9月19日(月)7時50分

@S[アットエス] by 静岡新聞