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<毛沢東主席>北朝鮮に配慮示す 中国人教授、著書で紹介

毎日新聞 9月19日(月)7時30分配信

 中朝関係に詳しい中国華東師範大学の沈志華教授が冷戦下のソ連や中国の大量の資料をもとに中朝関係史をまとめた著書を日本で今月出版した。著書によると、中ソ関係が悪化に向かった1950年代後半、中国の毛沢東主席は北朝鮮の金日成主席(当時は首相)に対し、「(中国)東北部はあなたがたの後方であり、すべてあなたがたのものだ」と述べ、北朝鮮に配慮を示していた。

 朝鮮戦争は53年に休戦協定が締結された。中国とソ連は北朝鮮の重要な後ろ盾だったが、中ソ対立が激しくなると、毛沢東は対抗するために北朝鮮の取り込みを図ったとされる。

 著書によると、毛主席は58年12月6日の金主席との会談で、中国東北部について「あなたがたの機関、学校、空軍は、引っ越したいところがあればどこに引っ越してもかまわない」と明言。将来、朝鮮半島で再び戦争になれば「我々は無償であなたがたに武器を供与する」などと述べた。

 また、中国共産党の外交を管轄する党中央対外連絡部の朱良・元部長による沈教授への証言では、毛主席は中ソ関係の悪化が表面化した後の63年5月にも、有事の際には中国東北部を金主席の「統一的指揮」に委ねるとも発言したという。

 当時の中朝関係について、沈教授は「毛沢東は北朝鮮を宗主国に対する従属国ととらえていた。北朝鮮が欲しいものは何でも与えるのは当然だった」と指摘している。【隅俊之】

最終更新:9月19日(月)7時49分

毎日新聞

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