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33年の時を経て新たな出会いへ! 「ボコスカウォーズII」を遊んでみた

Impress Watch 9月19日(月)13時16分配信

 ピグミースタジオは東京ゲームショウ2016において、シミュレーションRPG「ボコスカウォーズII」のプレイアブル出展を行なった。本作は1983年に発売された「ボコスカウォーズ」の最新作で、プレイステーション4ならびにXbox One用のソフトとして11月10日に発売予定。価格は2,500円(税抜)。

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 「ボコスカウォーズ」の最新作、と言われて興奮するのは筆者のようなオールドゲーマーが中心といったところかもしれないが、ともあれ今回は各ブースの取材中に思いもかけず「ボコスカウォーズII」というタイトルを目撃できたのでさっそく遊んでみることにした。

 ちなみに、初代「ボコスカウォーズ」はPC版をオリジナルとし、のちにファミコンに移植されたことでも有名な作品。横スクロール型のゲームで、プレーヤーの分身たる「スレン王」と、それに付き従う味方ユニット「兵卒」ならびに「騎士」を操作しながら、立ちふさがるさまざまな敵ユニットを撃破しつつ最奥部にいる最終ボス「暴君オゴレス」を目指してひたすら左に進軍する、という内容になっている。

 味方ユニットが敵ユニットに重なると戦闘が発生。見事、敵ユニットを撃破すればそのユニットの攻撃力が上がるほか、ユニットが一定条件を満たすと上位ジョブである「重兵卒」や「重騎士」などにクラスチェンジする。なお、味方ユニットと敵ユニットには相性やランダム要素があり、強くなったユニットがかならず勝利できるわけではない。

 本作は操作性にも独特なものがあり、ユニット単体ではなく「スレン王」、「兵卒(重兵卒)」、「騎士(重騎士)」、または全軍という、最小でもユニットカテゴリ単位での操作しかできない。これにより、道中の地形にひっかかる味方が続出して全軍をうまく敵地へと導いていくことが難しく、そこで「軍隊を動かす」という困難さと楽しさを味わうこともできる。

 そんな「ボコスカウォーズ」が「II」となって帰ってきたわけだが、当時のグラフィックスがいわゆる8ビットゲームらしさ全開のドット絵だったのに対し、今回は当時の面影がほとんどない、なんとも前衛的なグラフィックスを使用した形に進化。

 しかし、コアなゲームマニアであれば、このグラフィックスが「ボコスカウォーズ」の生みの親、ラショウ氏が描く独特なテイストのキャラクターそのものであることがわかるはず。今回、お話をうかがうことができたピグミースタジオのCEO・小清水史氏いわく「ラショウ氏の好きなようにデザインしていただいた」とのことだ。なお、ラショウ氏の絵についてよくご存知でない方は、ご参考までにイタチョコシステムタイトルのページをご覧いただきたい。

 このグラフィックスについては、プレイ中でもボタン1つで瞬時に初代「ボコスカウォーズ」テイストのグラフィックスに切り替えることができる。新グラフィックスは大変味があってこれはこれでいいのだが、当時リアルタイムで「ボコスカウォーズ」を遊んでいたプレーヤーには、旧グラフィックスのほうが馴染みがあっていいかもしれない。

 「ボコスカウォーズII」の基本的なゲームシステムは当時のものがベースとなっており、味方ユニットを操作しながら「宿敵オゴレス王」、つまりかつての暴君オゴレスを目指して突き進んでいくことになる。

 本作ならではの要素としては、まず2人同時プレイが可能になったという点が挙げられる。画面左にある小さな分割画面は、新ユニット「ヒーロー(または四天王)」を映し出す画面なのだが、この「ヒーロー」を2P側が動かせるようになっている。「ヒーロー」はユニットとしても強く設定されており、2人で遊べば攻略が格段にラクになるということだ。ちなみに、1人で遊ぶ場合でもコントローラーが2つあれば、1人でスレン王軍と、ヒーローを同時に操作することも可能。

 中立軍の存在も、本作から導入された要素だ。オゴレス王に到達するまでの道中、中立軍エリアを通過することになるのだが、この中立軍に対し、彼らが怒るような振る舞い……たとえば彼らの大事にしているモニュメントなどを破壊してしまうと好感度が下がり、オゴレス王側についてしまうらしい。そうなると難易度が上がることが予想されるため注意が必要だ。

 また、本作には「オートプレイ」の要素も導入されている。プレイを進めていくと画面右にあるテーブル上に「ハト」の数が増えていくのだが、これは利用可能なオートプレイの種類を表したもので、オートプレイ発動中は単純な移動・戦闘のみならず、通常のプレイでは難しいフォーメーションを組みながらの移動も行なってくれる。とくに横一直線(スレン王から見て左側一直線)に味方が並ぶフォーメーションはかなり強い。

 ほかにも、前作ではマップ内容が固定だったのに対して、本作ではランダムマップ生成を採用している点も見逃せない。何度も「ボコスカウォーズ」を楽しみたいプレーヤーにはうれしい新要素と言えそうだ。難易度も「NORMAL」から「IMPOSSIBLE」の5段階が用意されているので、遊び尽くすまでに相当楽しめそうな予感がする。

 ちなみに、ある条件を満たすと、前作「ボコスカウォーズ」のX1版を遊ぶことが可能。こちらは完全移植となっており、かつてのゲームバランスそのままにプレイを楽しめるとのことだ。

 今回の試遊では、残念ながらオゴレス王にたどり着くことはできなかった筆者だが、これについては発売後にぜひともリベンジしてみたい。旧来の「ボコスカウォーズ」ファンはもちろん、本作を知らない若者にもぜひ楽しんでみていただきたいタイトルである。

©2016 iTA-CHOCO RASHO
©2016 KADOKAWA CORPORATION
©2016 PYGMY STUDIO CO.,LTD.

GAME Watch,泊 裕一郎

最終更新:9月19日(月)13時16分

Impress Watch

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。