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不完全燃焼だった「錦織フィーバー」

東スポWeb 9月19日(月)16時44分配信

 男子テニスの国別対抗戦デビスカップワールドグループ入れ替え戦、日本―ウクライナ(大阪・靱テニスセンター)は最終日の18日、2日目に残留を決めた日本が5戦全勝で圧勝した。世界ランキング5位・錦織圭(26=日清食品)の凱旋で大阪は大フィーバーとなったが“歴史的興行”という意味ではパンチに欠けた。その原因とは――。

 まさに錦織さまさまだ。リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得し、全米オープンでは4強に進出。その凱旋を大阪も興奮をもって迎えた。チケットは3日間とも完売。計1万4557人の観客を動員し、公式Tシャツも用意した約2500枚が売り切れ、試合も大盛り上がりだった。

 ただ、悔やまれるのはさらに“神興行”となるチャンスがあったことだ。最も観客を集めたのは2日目の5033人だが、会場の観客記録(2010年の5554人)は更新できなかった。500人少ないのは当日券を発売しなかったことが原因で関係者は「(消防法上)危ないところにも客を入れなかった」と残念そうに説明した。

 さらに人気イベントにつき物のダフ屋の姿もなし。錦織が当初見込まれた初日ではなく、2日目に出場したことが影響した。会場の隣に交番もありチケットはネットオークションで8万円超で売られていたが、コート外まで巻き込む熱気は薄れた。また、五輪メダルのお披露目も見送られた。「錦織の日程が過密で調整できなかったのと試合に集中していたため」(内山勝大会委員長)。別の場で計画しており、大阪のファンにとっては口惜しいだろう。

 それでも錦織は一挙一動で異常人気を証明。次戦の楽天ジャパン・オープン(10月3日開幕、東京・有明テニスの森公園)に向け、残り2週間「充電期間になる」と万全の用意を整える決意を示し会場を後にした。

最終更新:9月19日(月)19時36分

東スポWeb