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<地ビール>伝七「ITO-BEER」 130年祝う 三重

毎日新聞 9月19日(月)14時12分配信

 四日市市室山町出身で実業家の伊藤伝七(1852~1924年)が明治時代に県内初の地ビール「イトービール」を製造してから、130周年を迎えるのを記念した催しが22日、地元の四郷地区で行われる。当時のラベルを復刻し、2年前から販売している地ビールを飲みながら、功績をしのぶ。【松本宣良】

 伝七は、明治の実業界で指導的役割を果たした渋沢栄一の知遇を得て、東洋紡の前身「三重紡績」を創設したことで知られる。酒造業も営み、1886(明治19)年に横浜から技師を招いて醸造に着手し翌87年4月から販売を始めた。原料は三河産の大麦と地元の天然水を使用した。英国の有名な品評家から高い評価を得たことを当時の新聞広告に掲載している。

 一方、伝七の偉業を広く発信しようと、四郷郷土資料保存会(後藤公三会長)が2014年、新聞広告を参考に「ITO-BEER」と記したラベルを復元した。味の再現は製造コストなどがネックとなり断念、「伊勢角屋麦酒」(伊勢市)の地ビールを入れて四日市市室山町の「神楽酒造」(伊藤隆造さん経営)で売り出している。

 22日の催しは、神楽酒造で午前11時から午後2時まで開催。会費は、ラベル復刻版「イトービール」(330ミリリットル)2本、清酒(300ミリ)1本にオードブルが付いて3000円。地ビール誕生の経緯に詳しい吉村利男・県史編集委員の話や伝七の足跡をまとめたDVDの放映、アマチュア落語家、五尺坊さんの落語もある。事前予約は不要。

 企画した後藤会長は「四日市や繊維業界に貢献した伝七の事績を振り返りながら、四郷の歴史を再認識する機会にしたい」と話している。

 問い合わせは神楽酒造(059・321・2205、午前9~午後5時)。

〔三重版〕

最終更新:9月19日(月)14時12分

毎日新聞

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