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【取材日記】済州島で必ず買うべきものがウイスキーだとは…

中央日報日本語版 9月19日(月)11時39分配信

「アベラワーアブーナ」という酒がある。アベラワーブランドの酒の中でもアルコール度60度前後の蒸留原液そのままを選んで詰めた「カスクストレングス」製品だ。ところでこのスコットランド産ウイスキーが酒愛好家の間では「済州(チェジュ)特産品」と呼ばれる。最近まで韓国では済州中文(チュンムン)免税店だけで購入が可能だった酒だ。それも7万ウォン(約6344円)から8万ウォン台の競争力がある価格で売られ、済州に行ったなら必ず買うべき製品に挙げられた。

この話を聞いて後味がすっきりしなかった。どれだけ買うものがなかったら海を越えてきた洋酒が特産品に選ばれるだろうか。同時に上半期に韓国居住者が海外で使ったお金が13兆6079億ウォンで、上半期基準で過去最高額だったという記事が出てきた。上半期に海外旅行に行った国民は1063万人余りで、前年同期より16.2%増え海外消費も一緒に増えた。個人輸入は除いた数値で、実際の海外消費金額はさらに大きいものと推定される。今年の秋夕(チュソク、中秋)連休も海外旅行客が昨年より30~40%増加したと推定されている。多分少なくない金を使ってきただろう。

海外旅行と海外消費の増加を批判することはできない。ただ惜しくて残念なだけだ。そのうち一部だけを国内に回しても「消費の崖」を解消するのに多いに役立つから言う話だ。金融研究院が予想した今年の民間消費増加率は1.4%にすぎない。産業研究院は国内観光消費が5%増えれば1兆2000億ウォン、10%増加すれば2兆5000億ウォン以上の内需波及効果が発生すると推定した。

海外旅行客の足を国内に回させるのは容易ではない。特に指摘したいのは国内旅行で買うべきものがほとんどないという点だ。ショッピングは旅行の欠かせない楽しみだ。最初から特定の商品を購入するために飛行機に乗っていく海外ショッピング族も少なくない状況だ。

家の前の大型マートでも簡単に手に入れられる食品や伝統工芸品を適当に並べ、むしろ高い価格で売っている現在の韓国の観光地が海外旅行客を誘引するというのは不可能に近いことだ。

アベラワーアブーナが投げかける教訓は明快だ。韓国で簡単に買えず、価格競争力まで備えた商品を供給すれば、国内でもある程度消費需要を創出できるということだ。第2、第3のアベラワーアブーナが次から次へと登場し、予備海外ショッピング族のうわさになることを期待してみる。

パク・ジンソク経済部記者

最終更新:9月19日(月)11時39分

中央日報日本語版

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。