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<東日本大震災>復興絆の舞 石巻大室南部神楽、神戸で復活

毎日新聞 9月19日(月)14時30分配信

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市の十三浜大室地区に伝わる「大室南部神楽」が18日、神戸市中央区の生田神社で披露された。津波で住まいを失い、遠方の仮設住宅などに離ればなれになった地区で、「神楽で心を結びつけたい」と復活した舞。阪神大震災を経験したボランティアらとの結びつきで、神戸での公演が実現した。【神足俊輔】

 同地区はホヤやホタテの養殖を生業としていた漁村。神楽は地区の保存会が伝承し、お祭りや祝い事で色鮮やかな衣装をまとい、演じられてきた。

 高さ約20メートルの津波に襲われた地区では、50戸のうち2戸しか残らず、16人が犠牲に。住民が市内外に転居を余儀なくされる中、絆を失いたくない、にぎわいをもう一度取り戻したいと、若者らを中心に2012年夏に復活を目指し練習を始めた。

 津波で流された神楽の面は同じ神楽が伝わる地区で新調。装束は地区の高齢者らが縫った。台本は「兄弟神楽」がある岩手県一関市で写した。13年5月に「復活祭」が開かれ、現在も毎週金曜日に練習が行われている。

 同地区にボランティアで訪れた明石市の山田利行さん(66)は、絆を取り戻そうと神楽を練習する姿に心をうたれた。「神戸でやってみたい」との要望を聞き、今年1月に「神戸公演を実現する会」を立ち上げた。

 この日は生田神社の拝殿で子供と大人が舞った。大室南部神楽保存会の佐藤清吾さん(74)は「阪神大震災で倒壊したが復活した生田神社で、立ち直った姿を見せることができた」と話した。

〔神戸版〕

最終更新:9月19日(月)14時30分

毎日新聞

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