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武豊4000勝「国民栄誉賞もの」松本オーナー

日刊スポーツ 9月19日(月)9時23分配信

 武豊騎手(47)が、またも大記録を達成した。18日の阪神4Rをメイショウヤクシマ(牡3、笹田)で勝ち、JRA所属馬による中央、地方、海外を含めた通算4000勝を達成した。大台まで“マジック1”とした3999勝目の3日札幌10Rから、33鞍目での大台到達。競馬界の「レジェンド」が今後、だれも到達できないであろう金字塔を打ち立てた。

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 小雨降る阪神競馬場に笑顔の花が咲いた。4R終了後、メイショウヤクシマを従えた武豊騎手が検量室前に引き揚げてくる。ファンも、関係者も、みんなが笑って“レジェンド”を出迎えた。中央3835勝、地方154勝、海外11勝。競馬界のスーパースターがJRA所属馬による通算4000勝を成し遂げた。

 節目の勝利ごとに上ったお立ち台。「大変長らくお待たせしました」。おどけつつユタカは切り出した。今月3日の札幌10Rで王手をかけてから33鞍目。不良馬場のダートで馬群をするするとさばき、直線鮮やかに抜け出した。生みの苦しみを味わい、ようやくこぎ着けた大台だ。「札幌と小倉で達成できず、ひょっとしたら(次開催の)京都になるんじゃないかと思ったけど、今日達成できてよかった」と満足げに言った。

 思い入れある馬主との大記録樹立だ。足踏みしていた成績を押し上げてくれたのが“メイショウ”の冠名で知られる松本好雄オーナーの所有馬だった。「デビュー時からというより、父の代からお世話になっているオーナーの馬なので、父も喜んでいると思う」。

 先月12日に亡くなった父邦彦さんの告別式。気丈に弔辞を読み上げたのが、松本オーナーだった。騎手時代の邦彦さんに魅せられ馬主を目指した男は、今ではその息子に心酔する。松本オーナーは「とてつもない数字。前人未到、国民栄誉賞ものですよ。まだ頑張ると思うし、競馬界の宝物だから。みんなで応援していかないと」と引き続きバックアップを誓った。

 どこまでも上を目指す。87年3月1日のデビューから足かけ30年。この日は5、7Rでも勝ち星を積み上げ、また高みへと上った。「1つの区切りができて、ホッとしている。今度はJRAの4000勝もしたいね」とユタカ。残り163勝は、完全に射程圏。だれも到達できない「聖域」をこれからより遠い存在にしていく。【松田直樹】

<武豊騎手の主な記録>

 ◆JRA通算勝利 3837勝。2位は岡部幸雄元騎手の2943勝。

 ◆年間最多勝 05年の212勝。自身を除いた2位は09年内田騎手と14年戸崎騎手の146勝。

 ◆JRA・G1通算勝利 70勝。2位は岡部の31勝。

 ◆JRA重賞通算勝利 307勝。2位は岡部の165勝。

 ◆JRA通算騎乗数 2万35回。2位は柴田善の1万9703回。

 ◆JRA・G1連続制覇 23年(88~10年)。2位は岡部の11年。

 ◆JRA重賞連続制覇 30年(87年~継続中)。2位は岡部の28年。

 ◆最年少G1制覇 19歳7カ月(88年菊花賞、スーパークリーク)。2位は江田照の19歳8カ月(91年天皇賞・秋、プレクラスニー)。

 ◆ダービー勝利 5勝(98、99、02、05、13年)。2位はM・デムーロ、横山典、四位ら13人の2勝。

最終更新:9月19日(月)11時7分

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