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【特集】最新カラオケ事情 “おひとり様”から“ギター”まで

毎日放送 9月19日(月)16時17分配信

 カラオケチェーン大手のシダックスが、今月末までに全店舗のうち3割にあたる76店舗を一斉に閉店すると発表しました。シダックスによると「飲酒運転の規制強化などもあって、郊外の大型店舗でファミリー層の客が減ったことが原因」と分析していました。娯楽が多様化する中、カラオケはどうすれば生き残れるのか。最新のカラオケの実態を取材しました。

 ここは「一人カラオケ専門店」です。

 「これが一人カラオケに特化したボックス。奥行きは両手広げたくらい。横幅は両手広げられない。非常に狭い」(辻憲太郎記者リポート)

 ここではほかの人に聞かせる必要はないのでヘッドホンに伴奏を流して歌います。室内に響くのは歌声のみ。狭い空間に自分だけの世界が広がります。

 「こういうマイクが置いてあるのでレコーディングしてる気分になって、楽しいというか解放感にあふれます」(利用者)

 この一人カラオケ専門店ではさらにこんなサービスも始めました。

 「What do you like doing?」(記者)
 「I like swimming」(英会話の先生)

 英会話のレッスン。店がパソコンを用意して提携先の教室とインターネットでつなぎ、英語を思い切りしゃべってもらおうというわけです。

 Q.先生はどちらに?(辻憲太郎記者リポート)
 「フィリピンのセブ島です。英会話を勉強したくても、家族に英語を聞かれるのがいやだというお客様もいらっしゃって、そちらのニーズに応えるためにこのサービスを開始しました」(ワンカラ 栗原正営業部長)

 生き残りをかけ、ニーズの多様化にどう答えるか。こちらの店では・・・カラオケには見向きもせず黙々と壁を伝う男性。壁面の突起物を順番どおりに登るボルダリングとカラオケが融合しました。

 Q.どうですか?(辻憲太郎記者リポート)
 「聞いてる余裕ないです。手が…」(利用者)

 しかし横で歌っている人は我関せず・・・。

 「大人数だと歌ってる人以外が、つまらなくなっちゃったり、待ってる間に暇つぶしできるから」(利用者)

 もはやカラオケボックスは歌うだけの施設ではないのです。そして歌わないといえば・・・軽快なロックにエレキギターがうなります。「ギタすきっ」というサービスで流れてくる伴奏にはギターの音は入っていません。いわばギター専用のカラオケでギター暦30年の山田さんが開発に携わりました。

 「ギターを久しぶりにやろうかなという時に、家でアンプにつないで音出すのが今の住宅事情だと非常に困難。下手に出すと警察呼ばれたりするじゃないですか。ヘッドホンでやっても面白くない。カラオケボックスみたいに音が出せるところで、ギターが弾けたら面白いんじゃないかと」(コシダカIPマネジメント「ギタすきっ」プロデューサー 山田哲也さん)

 当初想定していたターゲットは中高年でしたが、実際の客層は10代が多いといいます。ギターカラオケ専用の曲は約200曲。

 カラオケボックスをどう使えば客が来てくれるのか、業界のアイディア合戦はますます過熱しそうです。

毎日放送

最終更新:9月19日(月)16時59分

毎日放送