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162cmのQB、王者早稲田をほんろう 日体大・小林

朝日新聞デジタル 9月19日(月)15時21分配信

 18日に東京・夢の島競技場であった、アメリカンフットボールの関東大学リーグ第2節。日体大は試合終了間際、2連覇を狙う早大に24―24と追いついたが、タイブレーク方式の延長で敗れた。

【写真】ランに出る日体大QB小林

 攻撃を率いた小さな司令塔が、王者を追いつめた。日体大QBの小林優之(まさゆき、2年、東京・佼成学園)。「詰めが甘かった。取り組み方の差が出たんだと思います」。涙目で言った。身長162センチと小さいが、小学2年からフットボールに親しんできただけに、あらゆる動きがスムーズ。視野も広く、その存在感は大きかった。

 この日は第1Q(クオーター)、RB山本勇仁(3年、東京・第四商)の35ヤードタッチダウン(TD)ランで先行。第2Q序盤には、慌てる早大相手に小林が26ヤードのパスを決めて攻め込み、ゴール前で技ありのTDパスを決めた。当初決まっていたタイミングでは、レシーバーがフリーになっていなかった。すると小林は左へ駆け出す。早大守備陣は小林につられ、WR佐久間洋甫(4年、大阪産大付)がフリーに。しっかり見ていた小林は、守備陣の頭越しに柔らかいタッチのパスを投げ、佐久間へ通した。これで14―0になった。

 しかし前半終了間際に14―7とされると、後半は早大の攻撃が機能し始める。日体大のミスもあり、第4Q3分42秒に17―24と勝ち越された。だが日体大は試合残り5分18秒から始まった攻撃でじりじり進み、ゴール前1ヤードへ。パスだったがプレーが崩れ、小林が走るしかなくなった。右へ駆け出すと、早大の守備陣は一気にそちらへ動いた。これを見た小林は左へ方向転換し、左サイドライン際を駆け抜けてTD。試合残り26秒での同点劇に日体大の応援席は総立ちに。タイブレークでは先攻で0点に終わり、涙をのんだ。

朝日新聞社

最終更新:9月19日(月)15時21分

朝日新聞デジタル