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与謝蕪村の丹後時代の傑作など14作紹介 丹後郷土資料館

産経新聞 9月19日(月)7時55分配信

 「生誕300年 与謝蕪村展」が宮津市国分の府立丹後郷土資料館で開かれている。江戸時代中期に活躍した俳人で画家の与謝蕪村は宝暦4(1754)年から3年あまり、丹後に滞在したとされ、そのころに描いた水墨画など14点を集めて展示している。

 蕪村は京都で本格的に活動を始める前に現在の宮津市の見性寺(けんしょうじ)に身を寄せ、現地の俳人と交流しながら多くの作品を残した。今回の展覧会は丹後地方に残っている蕪村の“丹後時代”の作品を一度に見られる企画になっている。

 展示されている作品のうち、「方士求不死薬図屏風」(与謝野町の施薬寺蔵)は、秦の始皇帝の命令で不死の薬を求めて東方に船出したとされる徐福が薬を持つ仙人に会いに向かっている場面を描いている。

 また、「風竹図屏風」(宮津市の江西寺蔵)は、風が吹いて竹の葉が揺れる瞬間を描いた水墨画。竹の葉の一瞬の動きが見事な筆で描かれている。

 同館資料課主任の吉野健一さんは「『方士求不死薬図屏風』が施薬寺以外で展示されるのは約20年ぶり。丹後時代の傑作であり、絵の中にゆったりと流れる時間を感じてほしい」と話している。

 10月10日まで。月曜休館(ただし19日は開館し、翌20日は休館)。

最終更新:9月19日(月)7時55分

産経新聞