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<ロシア下院選>与党が圧勝…プーチン政権、基盤強化

毎日新聞 9月19日(月)19時48分配信

 【モスクワ真野森作】ロシア中央選管が19日発表した下院選挙(定数450)の暫定結果によると、与党・統一ロシアは史上最多の343議席を獲得して圧勝した。改選前の238議席から105議席を上積みし、単独で憲法改正が可能となる3分の2を大きく上回った。プーチン政権は2年後の大統領選へ向けて政治基盤の強化に成功した。一方、暫定投票率は47.81%と史上最低を記録した。

 プーチン大統領と統一ロシア党首のメドベージェフ首相は18日夜に開票が始まって間もなく、出口調査結果を基に党選対本部で勝利宣言した。プーチン氏は「国民生活は順調とは言えず、課題はたくさんあるが、人々は統一ロシアに票を投じた。空虚な公約は無意味と理解しているからだ」と述べ、「国民は安定を求めている」と総括した。

 統一ロシアは比例代表に加え、小選挙区でも225議席中203議席を獲得し、圧勝につながった。政治評論家らは「大統領の政党」とアピールした選挙戦略や安定重視の世論などが勝因と分析している。

 与党以外の獲得議席は、共産党42(改選前92)▽自民党39(同56)▽公正ロシア23(同64)。今回復活した小選挙区では小政党や無所属の3候補も当選した。

 2011年の前回下院選で大きな問題となった不正投票について、パンフィーロワ中央選管委員長は「桁違いに少なかった」と強調し、「選挙は適法に実施された」と表明した。三つの地方で計3件の違反が摘発されたという。しかし、主要紙「ベドモスチ」は市民団体の調査を基に「前回より大きく減ったとは言えない」と報じている。

 今回の投票率47.81%は、過去の最低投票率である1993年の54.81%を7ポイント下回った。過去2回の下院選は60%台だった。議席が半減した共産党のジュガーノフ委員長は「国民の多数が投票を拒否した。深刻なシグナルだ」と語った。

最終更新:9月19日(月)23時55分

毎日新聞