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遺伝子検査は低コスト・短期間で可能な時代へ

エコノミックニュース 9/19(月) 20:47配信

 遺伝子解析サービスの精度が日進月歩で上がっている。日本における代表的な遺伝子検査サービス は ディーエヌエー の子会社 DeNAライフサイエンスが「MYCODE」 を2014年8月に開始して以来参入企業が相次いでいる。 MTI の100%子会社エバージーンが14年4月からがん遺伝子解析サービス「ディアジーン」を、 16年8月にはソフィア が子会社化したジーンクエストを開始し、特定のガン発症リスクに絞った商品などを低価格で提供している。

 遺伝子解析では集団の1%以上で変異がみられる特徴的な塩基(これより低い頻度では突然変異として扱われる)「SNP」を対象に検査を行い、それによって遺伝子の型が判断でき、薬剤への耐性など個々人の体質や遺伝的背景を知ることができる。また、 原因遺伝子のわかっている遺伝病については、将来的な危険率も診断することができる。 SNPの日本での受託解析100万人を達成し、47万人の販売実績を誇るジェネシスヘルスケアは、DNAマイクロアレイ解析チップ「Genesis Chip3.0」を9月1日よりリリースした。同商品の特徴としては、遺伝子解析が従来民族ごとの 解析対象となるSNPを選定する手法が取られてきたのに対して、 欧米人で報告のあったSNPsを加えることで東アジア人での解析対象の比較拡充を図り、ワールドワイドで網羅的遺伝子解析を可能としたことだ。 疾患感受性や薬物代謝など検査可能項目も網羅的で、一般的に50万円の解析費用が必要でかつ膨大に解析時間がかかる内容を低コスト・短期間で実現する(1人あたり17,800円~、約1ヶ月程度で完了)。

 ジェネシスヘルスケア は日本IBMとの協業プロジェクトを行うことも発表しており、 同社の遺伝子情報ビッグデータとIBMのコグニティブ技術を用いた遺伝子解析サービスの開発により 個人の健康管理に遺伝情報を活用する仕組みの構築とサービスの提供を目指しているとのこと。こうした遺伝子解析サービスの精度の向上と普及によりヘルスケア関連の産業はもちろんのこと医療や創薬といった産業にも影響を及ぼすと考えられ、遺伝子解析サービスの今後の動向に注目したい。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:9/19(月) 20:47

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