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<安保法成立1年>若者や母親、連なる「ノー」

毎日新聞 9月19日(月)23時57分配信

 安保関連法の成立から1年を迎えた19日、各地で同法廃止を求める声が上がった。国会前では抗議集会が行われ、主催団体によると約2万3000人が参加。この日、全国400カ所以上で抗議行動があったという。西日本では台風16号の接近に伴う悪天候の中で集まった若者や母親たちが、同法自体や成立過程に対し改めて「ノー」を突き付けた。

 広島市中区では、アーケードで市民ら約60人が「戦争法は廃止を!」と書いた横断幕を掲げたり、チラシを配ったりして、安保関連法の廃止を訴えた。

 参加した秋葉忠利・前広島市長は、プロ野球・広島東洋カープを引き合いに出して「太平洋戦争中は学生野球やプロ野球が中止された。戦争が始まればカープの選手も戦場に行かねばならないかもしれない」とし、「平和を愛するなら安保法に反対しよう」と訴えた。

 大阪市西区の靱(うつぼ)公園では、「9・19おおさか総がかり集会」が開かれ、約5000人(主催者発表)が参加した。民進と共産の国会議員、社民や生活の関係者のほか、学生や育児中の母親らがマイクを握り、安保法の即時廃止を訴えた。

 先月解散した学生団体「シールズ関西」メンバーの神戸大大学院生、塩田潤さん(25)は1年前の国会前での抗議活動を振り返りながら「民主主義をないがしろにした安保法の存在は許されない。未来のために効果的な一手を打ち続けよう」と述べた。集会の後、参加者は南海難波駅(大阪市中央区)までの約2.5キロをデモ行進。「戦争する国、絶対反対」などとシュプレヒコールを上げた。

 奈良市の近鉄奈良駅前であった集会には市民ら約400人(主催者発表)が参加。弁護士や医師らが「戦争法廃止。私たちの税金は国民を守る政治に」などと訴え、周辺をデモ行進した。同市の主婦、横田ヨリさん(74)は、検討されている陸上自衛隊による南スーダンでの「駆け付け警護」を例に挙げ、「一度(安保法が)適用されたら引き返せなくなる。今、止めなければいけない」と話した。

 高松市中心部でも、学者や市民らでつくる「安保法制を廃止し立憲主義を回復する市民連合@かがわ」が集会を開催。約650人(主催者発表)が集まり「平和憲法を守れ」と声を上げ、集会後、デモ行進した。【山田尚弘、宮嶋梓帆、塩路佳子、岩崎邦宏】

最終更新:9月20日(火)0時2分

毎日新聞