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【Gファーム情報】和田恋…プロ生き残りへ、長打より打率!

スポーツ報知 9月20日(火)15時3分配信

 巨人の和田恋内野手(20)が、もがいている。過去2年間1軍出場はないが、高校通算55本塁打の長打力を武器に今季は春季キャンプは1軍スタートしたものの、開幕前に2軍へ降格。以後2軍でも結果を残せず、8月からは2、3軍を行き来する生活が続いている。プロで生き残るために、「長打よりも打率」と持ち味の長打封印を決意。高卒3年目、20歳の変化に迫った。(取材・構成=小島 和之)

もがく3年目 和田が変化の時を迎えている。高校通算55本塁打の右の長距離砲として、入団以来、球団の期待は高かった。昨季は2軍で不動の4番に座り、113試合に出場。2月の春季キャンプでは初の1軍スタートだったが、結果を残せず3月上旬に2軍に降格。2軍では81試合で打率2割3分9厘、2本塁打と不振で、8月からは2、3軍を行き来する生活が続いた。

 「どこかでホームランを打ちたいという思いがあったのかな、と思います。そこを求めすぎてしまうと難しいですから」

 持ち味を生かそうと意識し過ぎたことが大振りにつながり、自らの打撃を崩した。生き残るために長打への意識を抑えることにした。

 「ボールにコンタクトする(捉える)力が足りない。それを求めてやっている最中で、今は長打よりも打率を意識してます。試合では自分の(長打を狙う)気持ちを抑えて、センターから逆方向に打つことを心がけている。安打の延長として本塁打になればいい」

自ら練習考案 正確性を求めて、バットが体に巻き付くようなインサイドアウトのスイングを目指している。自らインターネットで効果的な練習方法を調べ、現在は自ら用意したゴムひもを打撃マシンのリリースポイント付近に結び、ホームベース方向へ一直線に引っ張った状態にしたまま打撃練習を行う。球の軌道を可視化することで、イメージを膨らませている。

 「自分で勉強して取り入れた練習方法です。球のラインをひもで作ることでイメージがしやすくなる。ラインの内側からバットを出すイメージでやっています」

3軍で学んだ 8月に入り、3軍降格を告げられた際には「正直へこみました」。だが、3軍での生活は2軍での課題を改善することにもつながった。2軍では首脳陣から「性格がおとなしい」と言われ続けてきたが、現在は変化を実感している。

 「学ぶことが本当に多い。3軍では守備中も内野手と声を掛け合うようになりましたし、2軍ではあまりなかったことだったので。この期間はプラスになっていると思います」

 今季は同学年の田口が1軍で10勝し、平良も4月に初の1軍登板。しかし、和田は冷静に先を見据えている。

 「すごいな、と思って見ていましたし、自分はまだまだだなとも思いました。でも自分は課題の多い選手なので、焦っても仕方がない。すぐに結果は出ないかもしれないけど、来年、再来年を見据えて戦力になれるようにやっていきたい」

 どん底からはい上がるために、変化を選んだ。壁を乗り越えたその先に、初の1軍の舞台が待っているはずだ。

 ◆和田 恋(わだ・れん)1995年9月26日、高知・土佐町生まれ。20歳。高知高では1年夏からレギュラー。2013年春のセンバツでは済美の安楽(現楽天)から本塁打を放つなどベスト4進出に貢献。13年ドラフト2位で巨人入り。1軍経験はなし。180センチ、84キロ。右投右打。背番号61。年俸780万円。

最終更新:9月20日(火)15時3分

スポーツ報知

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