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【パラ・番記者が見た】世界の成長に追いつけず…4年後へ専門の強化施設を

スポーツ報知 9月20日(火)10時3分配信

 【リオデジャネイロ(ブラジル)18日=細野友司】閉会式がマラカナン競技場で行われ、12日間の熱戦に幕が下りた。日本勢最終種目となった陸上女子車いすマラソンで、土田和歌子(41)=八千代工業=はトップと1秒差の4位となり、日本は1964年東京大会で初参加して以降、初めて金メダルなしに終わった。自国開催の20年東京大会へ浮き彫りになった課題を、細野友司記者が「見た」。

 途方もなく重い1秒差で、日本選手団初の金ゼロが現実になった。土田は「これから先、日本がどう強化していくか。やっぱり(20年)東京で金メダル、欲しいですよね?」と、もどかしそうな表情を浮かべた。戦った選手たち自身が、急速に広がりつつある世界との差を肌で痛感していた。

 総勢132人の日本選手団は銀10個、銅14個の計24個のメダルを獲得。個数では前回ロンドン大会の16を上回る一方、金候補が軒並み苦戦した。本来ならV本命の前年世界選手権覇者や前回大会王者が、下馬評通りに勝てない。

 連覇が期待された柔道男子の正木健人が銅メダル、車いすテニス男子の国枝慎吾もダブルスで何とか銅。競泳男子の木村敬一も銀2、銅2で頂点に立てなかった。今大会で209個の世界記録が誕生した。義足や車いすなどの用具も含め、中国、英国、ウクライナらライバルは日進月歩している。パラリンピック・イヤーの世界の成長スピードについていけず、勝負どころを落とした。これが直面した現実だ。

 4年後へ課題は山積している。まずハード面。木村を指導する野口智博コーチは「今は障害者が健常者の施設に入り込む形。専門の強化施設がもっと欲しい。できるだけ速やかに、来週からでもつくり始めてほしいくらい」と語る。人材の確保も急務。陸上などは、選手層の薄さから代表が出せない種目も多かった。男子走り幅跳び銀の山本篤は「より成長する選手の発掘も大切。潜在力のある選手が出ていない」と指摘した。

 大盛況だった今大会のブラジルは金14、銀29、銅29の計72個だった。もちろん、表彰台だけが全てではないが、開催国としてふさわしい成績を出せるかが、大会の盛り上がりを左右するのもまた事実だろう。

 陸上女子400メートル銅の辻沙絵や競泳男子200メートル個人メドレー銅の中島啓智ら、新戦力が台頭する明るい話題もあった。東京五輪・パラリンピック組織委理事を務める競泳女子の成田真由美は「障害を持ちながら頑張っているたくさんの命を見つめてほしい」。その素晴らしい場が、あと4年で日本へやってくる。停滞している暇はない。

最終更新:9月20日(火)10時3分

スポーツ報知

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