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朝鮮学校問題 「総連は在日の人権踏みにじっている」小池知事が打ち出した補助金凍結に、さらなる強硬策を求める声

産経新聞 9月19日(月)12時45分配信

 東京都内の朝鮮学校に対する補助金支給を凍結している東京都の小池百合子知事が、停止を継続する方針を示した。都のホームページ(HP)から、削除されていた朝鮮学校が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の強い影響下にあると結論づけた都調査報告書についても、小池氏の指示で再び掲載された。拉致被害者の家族や支援者からは、朝鮮大学校や朝鮮総連に対しても厳しい態度を取るよう求める意見が上がっている。朝鮮総連をめぐっては数々の疑惑が指摘されている。小池知事はその闇にどこまで迫ることができるのか。

 ■朝鮮総連との緊密な関係を暴き出した都の報告書

 小池氏が朝鮮学校への補助金停止を継続する方針を示したのは9月8日。都庁で報道陣に対して、「基本的に継続だ」と話した。

 さらに同日に都内で開かれた政府と都主催の拉致問題啓発の集会では、調査報告書がHPから削除された問題について説明した。

 小池氏は「ずっと都のHPに掲載されていたが、それがいつの間にか消えてしまっている。そのような報告を受け、即座に職員に指示をして、再掲載をした。やはり貴重な資料なので、それを復活させた」と述べ、さらに調査報告書についてこう語った。

 「朝鮮総連と朝鮮学校の緊密な、そして不可分な関係ということを調査して結果を出している。そしてさらには朝鮮学校の教科書が北朝鮮の指導者を礼賛するような内容であったということ、そしてこうした点が抜本的に改められないうちは、都民の税金を、大切なお金を支出するといったようなことはないということだ」

 ■300カ所超で指導者礼賛、拉致問題めぐる問題記述も

 小池氏の指摘がもっともなことは、HP上に復活した都の報告書を読めばよく分かる。

 報告書では、「朝鮮学校は朝鮮総連と密接な関係にあり、教育内容や学校運営について、強い影響を受ける状況にある」と指摘。具体的な事例として、社会の教科書に、朝鮮総連が朝鮮学校を設置・運営している旨の記述がある▽歴史・音楽の教科書は、北朝鮮の指導者を礼賛するなど特有の内容である▽各朝鮮学校内には朝鮮総連の傘下団体が存在する-などを挙げている。

 北朝鮮の指導者を礼賛しているとして問題視した報告書が言及している教科書。高級部で使われている「現代朝鮮歴史」には409ページ中、「敬愛する金日成主席様」「敬愛する金正日将軍様」などの記述が353回も登場したという。

 さらに見逃せないのが拉致問題に対する記述だ。内容は変更されたというが、「2002年9月、朝日平壌宣言発表以後、日本当局は『拉致問題』を極大化し、反共和国・反総連・反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げることによって、日本社会には極端な民族排他主義的な雰囲気が醸成されていった」という内容だった。

 北朝鮮のうそによって拉致被害者が帰国できないため、日本政府は北朝鮮に対して即時帰国を求め続けている。それにもかかわらず、「日本当局は『拉致問題』を極大化」と説明するのだ。こんな教科書があったこと自体、教育上問題としかいいようがない。東京都が補助金の支払いを凍結したのもやむを得ない。

 ■朝鮮大学校は各種学校でいいのか、徹底した調査を求める意見

 北朝鮮による拉致問題に取り組む関係者からは、小池氏の行動を評価する声が上がっている。

 拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は「朝鮮学校への補助金の問題も、(都が)全国で一番しっかりとした調査をしてくださった。まだ補助金を出しているところがあり、(以前は)『東京都の調査を見て下さい』といえたが、ホームページからなくなった。しかし、今回またアップしてくださったのは大変力になると思う」と話した。

 そのうえで西岡会長は、今年2月に朝鮮大学校の経営学部元副学部長が逮捕された事件に触れ、「北朝鮮の工作機関の指示を受けて、日本から韓国にいるスパイを指導していた。朝鮮大学校がスパイ基地だったということが警視庁の調査でも明らかになったと記事が出ている」と説明。朝鮮大学校について「各種学校として認可されているから、学校法人で固定資産税がかかっていない。そういう保護を受ける資格があるのか。各種学校として認めているということについて、ぜひ東京都として検討していただきたい、徹底的な調査をしていただきたいというふうに思っている」と語った。

 ■朝鮮総連に「断固とした取り組みしてほしい」

 拉致問題を調べている「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は、小池氏が調査会の運営する北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」のメッセージを収録することに感謝の言葉を述べた。

 さらに、朝鮮総連について「朝鮮総連ほど在日朝鮮人の人権を踏みにじってきた団体はない」と指摘。「もともと、帰国運動で在日をうそをついて送り出して、そしてその在日を家族を使って工作活動をやらして、なおかつそれ以外にも北朝鮮にほぼ拉致と同じような形で自分たちの同胞を送り込んできたのがまさに朝鮮総連だ。東京都がやはり、本当の意味の人権問題ということで、断固とした取り組みをしていただきたいというふうに思う」と訴えた。

 昭和53年に北朝鮮に連れ去られた増元るみ子さん(62)=同(24)=の弟、照明さん(60)は集会の終了後、小池氏について「朝鮮総連に対する感覚もわれわれに似た感覚をもってらっしゃるのでいいことだと思う」と感想を話した。

 日本人拉致を行った実行犯に、協力したという指摘もある朝鮮総連。小池氏は東京都知事として、どこまで追及できるのか。拉致被害者家族や関係者は、今後の取り組みを注視している。

最終更新:9月19日(月)16時25分

産経新聞

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