ここから本文です

史上初の快挙!武豊騎手、前人未到の4000勝達成

サンケイスポーツ 9月19日(月)9時41分配信

 日本の競馬界が誇るスーパースター、武豊騎手(47)=栗東・フリー=が、また新たな記録を打ち立てた。18日、阪神競馬場で行われた4R(3歳未勝利戦、ダート1400メートル)をメイショウヤクシマで勝ち、JRA、地方、海外競馬を通じての通算4000勝(地方、海外はJRA所属馬に騎乗した場合に限定)を達成。JRA所属騎手として4000勝は初の快挙となった。ベテランは区切りの勝利を機に、さらなる高みを目指す。

 雨の中、阪神競馬場に集まった大観衆の期待に名手が応えた。4Rのメイショウヤクシマで3馬身差の快勝。“4000勝”をついに達成した。

 「たいへん長らくお待たせしました。(夏の)札幌、小倉で達成できず、先週も達成できず、ひょっとしたら(10月8日から始まる)京都になるんじゃないかとドキドキしました。きょう、できてよかったです!」

 お立ち台の武豊騎手はファンの笑いを誘いながら、笑みを浮かべた。

 3日の札幌10R(イッテツ)でリーチをかけて33戦目。産みの苦しみを味わったがこの日は5、7Rも含め計3勝の活躍だ。記録達成を弾みに名手の腕がさえ渡った。

 1987年にデビューしてから、第一人者として競馬界を引っ張った。打ち立てた記録は数え切れないほど。もちろん地方・海外競馬(JRA所属馬での勝利)を含めての4000勝もJRA所属騎手としては史上初だ。

 今年3月に47歳となったが、なおフットワークは軽い。「いつも以上に世界をめぐっている気がするね」。今年はラニでドバイのUAEダービーを勝ち、米国の3冠レースにすべて挑んだ。5月にはフランスGIのイスパーン賞でエイシンヒカリに騎乗し、10馬身差の圧勝。欧州を驚かせた。

 今年8月12日、父の武邦彦さんが77歳で亡くなった。“ターフの魔術師”と呼ばれた父と同じ道を志し「ホースマンとしても、父としても、たいへん尊敬できる偉大な人でした。今の私があるのも父親のおかげです」と涙を流した。その父の親友で、葬儀で弔辞に立ったのがメイショウのオーナー、松本好雄氏(78)=(株)きしろ代表取締役会長=だった。「父の時代からお世話になっているオーナーの馬で達成できたので、父も喜んでいると思います」とユタカは縁を感じていた。

 名手は「ひとつの区切りができてホッとしている」と4000勝をステップに、さらに上を目指す。「勝ちたいレースがどんどん増える。勝っても、またすぐに勝ちたくなる」とモチベーションは衰えない。秋のGIシリーズにも天皇賞のエイシンヒカリなど楽しみな手駒がそろい、中心を担う。 (渡部陽之助)

★収入は40億円超

 武豊騎手の騎乗馬が獲得した賞金の総額は、JRAに限れば約785億円。このうち、騎手の収入は5%で、約39億2915万円を手にした計算だ。JRAではその他に騎乗手当もあり、地方、海外の競馬を含めると収入は40億円を超えている。

★JRA所属馬以外131勝

 武豊騎手は地方・海外ではJRA所属馬以外での勝利も多数ある。地方、海外勝利を含めると、さらに131勝が上積みされる。内訳は地方29勝、海外102勝。このなかには、海外初勝利となった1989年のグランマジー(米国)、重賞初勝利の91年エルセニョール(米国、セネカハンデ)のほか、ムーランドロンシャン賞(スキーパラダイス)、アベイユドロンシャン賞(インペリアルビューティー)のGI2勝もある。ちなみに国内最多勝は公営・川崎の佐々木竹見(引退)がマークした7153勝(地方7151勝、JRA2勝)。世界では米国のラッセル・ベイズ(引退)の1万2842勝が最多勝記録。

最終更新:9月19日(月)9時54分

サンケイスポーツ

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ