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VRで安打量産される時代が来るのか?楽天が活用する新システムに本紙記者もトライしてみた

産経新聞 9月19日(月)14時25分配信

 プロ野球の楽天がユニークなトレーニングシステムを導入し、球界で話題を呼んでいる。NTTデータ(本社・東京)がバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)技術を活用したプロ野球選手向けのトレーニングシステムを世界で初めて開発。楽天が2017年から球界で初めて本格的に活用することになった。投手の投げるボールを打者がVRで仮想体験することで、実際の試合でのパフォーマンス向上を図ることが狙いだ。報道関係者向けに行われた体験会で効果を目の当たりにした。(浅野英介)

 VR関連のビジネスは日本市場でも急速に拡大しているものの、スポーツの世界での活用事例は今のところ少ないのが現状だ。

 NTTデータが開発した今回のトレーニングシステムは、投手の投球映像データを実写で提示し、あたかも打席に立った目線で投球や球筋を視聴することができるのが特徴だ。打席での立ち位置やスイング中の頭部の位置の変化に対しても、常に正確なボールの軌道を再現している。

 9月9日にコボスタ宮城で行われた報道関係者向けの体験会には、中学・高校と軟式野球部に在籍した記者も参加した。

 球団関係者の指示に従い「ヘッドマウントディスプレイ」と呼ばれる器具を、眼鏡を外した上で装着した。画面の目の前にいるのは、マウンドに立つ楽天のエース・則本昂大。振りかぶって投球動作に入ると、切れのあるストレートを投げ込んできた。その球速に思わずのけぞりそうになった。その後は守護神・松井裕樹の投球も体験。決め球のスライダーはこれだけ鋭角に曲がるのかと、その球筋に驚嘆してしまった。

 今回のトレーニングシステム導入には、梨田監督も「(打席での)イメージが湧いてくるだろうし、プラスになるのでは」と歓迎する。

 同社では今後、海外市場へ展開していくことも検討しており、楽天では選手強化に加えてファンサービスの一環でVRを活用していく予定だという。VRが球界に“革命”をもたらすことは、果たしてできるか。

最終更新:9月19日(月)14時25分

産経新聞

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