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キューピー人形やゴジラ…静岡市葵区の女性古物商が「昔のおもちゃ売ります」 宝の山を対面販売で

産経新聞 9月19日(月)16時15分配信

 江戸、明治期以来のおもちゃがズラリと並ぶ店「かすりや」が静岡市葵区内にある。店内に一歩入ると、過去にタイムスリップしたように感じられる。キューピー人形のほかゴジラなども。それだけではなく、かつての化粧品箱などが“ショーウインドー”に飾られている。古物商を40年ほど営んできたという牛田容子さん(76)=写真=らのコレクションという。

 店舗は借り物だ。年代を感じさせる店内だが、そこに陳列されている“商品”には人によって味、郷愁を感じさせるものばかりだ。店内にはセルロイドの人形が所狭しと並んでいるほかキャンディーの缶、化粧品の入れ物なども並べられている。

 牛田さんはもともと呉服店を営んでいたが、40年ほど前から古物商を始めたという。約1年半前に亡くなったご主人の利正さんとともに東海地方を中心に出向き、蔵や家の整理のために出てきた物を買い取ってきた。

  「お宝」も多い!?

 「ボロは金なり」という牛田さん。蔵に眠っていたものの中には見る人が見れば、「お宝」も多いという。おもちゃ、着物、火鉢、茶道具、漫画本…。さまざまな物が出てくる。買い取った上でオークションに出していたが、おもちゃだけは手元に残しておきたかったという。「私が眺めていたいくらい」と話す。

 「子供資料館」としてそうした愛着を持った昔のおもちゃを展示し、博物館として多くの人たちに公開しようという思惑もあった。だが、なかなか思うように進まないまま年を重ねてしまったという。

 江戸時代のものも

 「主人も亡くなり、年も年だ。売りに出すことにした」と牛田さん。いまでも息子やおいとともに“買い出し”に出ることはあるが、回数は減った。ネットオークションなどで商品を販売している。しかし牛田さんはいう。「手にとってもらう対面販売じゃないとダメな商品もある」。その一つがおもちゃだという。「江戸時代からのおもちゃがあり、その良さを知ってもらいたい」と店頭に立つ。

 こういう商売がいつまで続くか分からない。4年後には東京五輪がある。「オリンピックに出るつもりで、あと4年は頑張る」と、おもちゃを含めてお宝を探し続ける覚悟でいる。

最終更新:9月19日(月)16時15分

産経新聞