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メッセをたまげさせた虎D4位・望月の潜在能力

サンケイスポーツ 9月19日(月)15時0分配信

 【球界ここだけの話】

 たとえデビュー戦が流れても、明るい未来はすぐそこに待っている。阪神のドラフト4位・望月惇志投手(19)=横浜創学館高=は、来日7年目の大黒柱、ランディ・メッセンジャー投手(35)も太鼓判を押す、前途洋々の右腕だ。

 「あした投げるのか? いつも通り投げたらいいよ」

 望月がプロ初登板初先発の予定だった9月19日の巨人戦(甲子園)の前日18日。助っ人右腕はルーキーの肩をポンポンとたたき、リラックスを促していた。助っ人でありながらチーム全体を見渡している。メッセンジャーが、虎にとって欠かせない存在であることを、如実に表しているワンシーンだった。

 残念ながら18日の同カードが雨天中止になってしまい、岩貞のスライド登板が決まったことで、望月の先発予定も流れてしまった。1軍で練習できたのは短い時間だったが、フレッシュさあふれる19歳は練習後「メッセンジャーさんのキャッチボールは角度がついていて、参考になりました」と目を輝かせた。体格や上背はまだまだ及ばないとはいえ、150キロ超の真っすぐやフォークを武器に打者を圧倒するスタイルは同じ。年齢も国籍も違うが、本格派右腕の完成形ともいえる大先輩の姿を必死で目に焼きつけ、1軍再挑戦のときを待つことになった。

 投げる姿を見て感嘆の声を上げたのは、実はメッセンジャーの方が先だった。今年3月中旬のことだ。開幕投手を務めることが決まっていた助っ投が、鳴尾浜で行われた2軍戦で調整登板に臨んだ際、練習に居合わせた望月のブルペン投球を目の当たりし、たまげた。

 「彼がドラフト4位なのか? よくそこまで残っていたな!?」

 1メートル88の長身からパワーのこもったボールを投げ込む姿に、このときからホレ込んでいた。地道なトレーニングでさらに体を大きくし、ルーキー年ながらなんとか1軍へたどり着いた、かわいい後輩だった。「いつも通り投げたらいいよ」と優しい言葉をかけたくなるのも、必然だったのかもしれない。

 望月は再び2軍調整となったが、今季中の1軍登板について金本監督も「どっかでとは思っているけど、まだ」と含みを持たせている。

 遠くない将来、この2人が先発ローテーションに並び立ったとき、虎に歓喜のときが近づくに違いない。虎の歴史に名を残す最強助っ投に導かれながら、大器はさらに大きくなる。(長友孝輔)

最終更新:9月19日(月)15時0分

サンケイスポーツ

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