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広瀬すず大丈夫? 初めて習ったバイオリン「心が折れましたね…」映画『四月は君の嘘』

産経新聞 9月19日(月)17時30分配信

 人気コミックの映画化「四月は君の嘘」(新城毅彦監督)が公開中だ。ピアノが弾けなくなった天才ピアニストと自由奔放な演奏を見せるバイオリニストの少女の悲恋を描いた物語。「ちはやふる」で競技かるたに挑んだ広瀬すず(18)が、今度は猛特訓でバイオリンの演奏シーンを見事にこなした。

 母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった天才ピアニスト、有馬公生(山崎賢人)。彼は奔放な演奏を見せるバイオリニスト、宮園かをり(広瀬)に出会い、その明るさと自由さに魅せられていく…。

 「普段、音楽を全然聴かないし、楽器もやったことがありませんでした」という広瀬が、変則的な演奏を行う天才バイオリニストを演じた。

 「1音ずつ覚えていったけど、押さえるところが数ミリ違うだけで音が違っちゃうし、弓の使い方も難しい。その上に、演奏しながら演技をしなくちゃいけないので、神経をどこに配ったらいいのか分からなくて大変でした。進歩がなかなか実感できなくて、心が折れましたね。曲をブロックごとに分けて、ひたすら練習しました」

 特に難曲といわれるパガニーニ作曲の「24のカプリースOp.1 第24番イ短調」にはてこずった。「YouTubeでパガニーニさんが弾いているのを見たら、ものすごく独特の弾き方をしていて、バイオリンの持ち方まで難しいんですよ。映像のパガニーニさんに向かって、『何でこんなに難しくしたの!』って怒ってました」と笑う。

 公生は、かをりの存在に勇気づけられ、2人でコンクールに挑むことを決意。彼の中でかをりの存在が大きくなっていくが、大きな病を抱えた彼女にはある秘密があった。

 「初めて見る人には、最後までかをりの隠している秘密に気づいてほしくない。でも2度、3度と見たときに、かをりの表情が全部違った意味に見えてくるようにしたい。そのバランスが難しかったですね」

 自他共に認める「負けず嫌いの完璧主義」で、新城監督がOKを出しても「すいません、もう一回お願いします」と自分から言い出すことが多かった。

 「新城監督は気さくに『分かった。じゃあもう一回』と言ってくださる方なんですが、最後には『負けず嫌い過ぎて、もはや面倒くさいレベルだね』といわれてしまいました」と笑う。

 9月17日公開の「怒り」ではこれまでにない難役にも挑むなど、活躍が続く。

 「これまでまっすぐな役が多かったけれど、私や観客の心をえぐるような役にも興味がある。スクリーンの中で、『目が生きている』と思えるような役をやっていきたいです」と語った。(岡本耕治)

最終更新:9月19日(月)17時30分

産経新聞