ここから本文です

南米でイルカ化石調査へ 北海道の町学芸員、国際チームに抜擢

北海道新聞 9月19日(月)7時30分配信

国内で数少なく

 北海道沼田町化石館の学芸員田中嘉寛(よしひろ)さん(31)が、南米エクアドルで見つかったイルカ化石の国際研究チームの一員として、21日から現地で調査を行う。田中さんは国内では数少ないイルカ化石の専門家で「国際的に貢献できるのは、とても名誉なこと」と話す。

イルカに乗って競演<おたる水族館>

 田中さんは、沼田町で発掘された歯クジラの一種「ヌマタネズミイルカ」の化石の研究などに取り組んでいる。エクアドルでは今年、イルカの頭部の化石が5点見つかったが、同国内でイルカ化石はほとんど発見されていないといい、研究のためには海外の専門家を招く必要があった。

論文が縁で

 今回はスイスやニュージーランドなどから数人を招き、中には世界的な研究者もいる。田中さんも、これまでに発表した論文を読んだエクアドルの大学から「ぜひチームの一員に」と誘われた。

 田中さんは20日に成田空港を出発。現地調査は1週間程度で、化石5点のうちの1点を担当する。「収集した情報を沼田に持ち帰り、イルカ進化史の研究につなげたい」と意気込む。

北大、NZで研究

 田中さんは北大大学院、ニュージーランドのオタゴ大でイルカ化石などを研究し、昨年4月から町化石館の学芸員。就任後、ヌマタネズミイルカの2例目、3例目の化石を確認するなどの成果を上げている。

北海道新聞

最終更新:9月19日(月)7時30分

北海道新聞