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伊万里の食と器アピール クルーズ、家具とコラボ【佐賀】

佐賀新聞 9/19(月) 10:44配信

福岡に売り込み

 伊万里市は交流人口の拡大を目的に、福岡都市圏をターゲットに観光PRを積極展開している。博多湾ディナークルーズや高級家具とのコラボレーション企画などに取り組み、伊万里の食の豊かさと伝統の伊万里鍋島焼を売り込む。

 博多湾のクルーズ船「マリエラ」で9、10の両日夜に開かれた「伊万里グルメクルーズ」。福岡市の西鉄グランドホテルとソラリア西鉄ホテルで8月から9月末まで伊万里と佐賀県産の食材をメニューに取り入れた「佐賀・伊万里フェア」を開催中で、クルーズもその一環だ。伊万里牛や車エビ、伊万里ネギ、伊万里梨など伊万里が誇る一級品の食材を使ったコース料理を、2日間で128人が堪能した。

 清田隆司料理長は事前に伊万里を訪れ、「食材の豊かさを実感した」と絶賛。料理には大川内山の伊万里焼を使い、「皿に絵付けするように盛り付けてみた」と、見た目も鮮やかな絶品料理を提供した。

 9日は塚部芳和市長も乗船し、伊万里の魅力をPR。「食を通じてファンが増やすことができた」と手応えを感じていた。

 10月から12月末には3年目となるANAクラウンプラザホテル福岡の「伊万里フェア」も予定している。

 大型複合商業施設・博多リバレインにある「IDC大塚家具福岡ショールーム」では9月3日から10月24日まで、伊万里焼の器をテーブルコーディネートして紹介している。大川内山9窯元の「おかみ会」メンバーが自らテーブルを選び、クリスマスや誕生祝いなどのテーマを想定し、自慢の器で“彩りのある暮らし”を演出した。

 大塚家具側も食器の産地とのコラボは初企画で、担当者は「お客様に喜んでもらい、反響は予想以上」。食器の横に窯元の紹介と値段も表示し、注文の取り次ぎや問い合わせも相次いでいる。ショールームには高級志向の客層が九州各地から訪れる。窯元関係者は「伊万里焼の高級感をアピールする絶好の場」と喜ぶ。

 市は地方創生の総合戦略で、観光資源を利用した「行きたいまち」を基本目標の一つに掲げる。既に2012年を「観光元年」と位置づけてスタートし、13年は福岡-伊万里間のラッピングバス、14年は福岡の民放テレビでのCM放映など積極的にPRを展開してきた。

 昨年2月に西九州自動車道が南波多谷口インターまで延伸した効果で、道の駅「伊万里ふるさと村」では福岡からの来訪者台数が1・3倍に増加。大川内山を訪れる観光バスも11年と15年を比較すると3倍近くに増えている。

 しかし、市観光課は「それでもまだ周知は十分とは言えない」。福岡市都市圏では「遠い」イメージが強く、車で1時間余の「近さ」は実感を伴い伝わってはいない。木寺克郎観光課長は「17年度の伊万里東インター(仮称)開通に向け、今後も足を運んでもらう仕掛けを考えていきたい」と力をこめた。

最終更新:9/19(月) 10:44

佐賀新聞