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【あの時・75年カープ初優勝】(1)「何が何でも、ここで優勝決める」

スポーツ報知 9月19日(月)15時0分配信

■10月15日 巨人戦

 セ・リーグで最も長く優勝から遠ざかっていた広島が、25年ぶりのリーグ優勝を果たした。号泣する黒田と新井の抱擁は、心揺さぶられる名シーンだった。内外野の天然芝が美しいマツダスタジアムに「カープ女子」が押し寄せるチームは今やすっかり洗練されているが、元々は一地方の弱小球団に過ぎなかった。今回は1975年の初優勝にスポットライトを当て、現在まで脈々と流れるカープの“源流”に迫った。

【写真】マツダスタジアムで優勝トロフィーを掲げる緒方監督

 1975年10月15日、古葉竹識監督は今は取り壊された後楽園球場へ向かうバスの中で「何が何でも、ここで優勝を決める」と自分に言い聞かせた。残り2試合。最終戦は多くのファンが初優勝を待つ地元・広島での中日戦だが、どうしても敵地で決めておきたかった。「最終戦までもつれ込むと、勝っても負けても何が起こるか予測できない事態になる」

■最終戦は因縁の中日

 中日との優勝争いの中でとんでもない事件が起こった。9月10日、広島市民球場での直接対決。9回裏、2―5の劣勢から1点差まで迫った2死二塁。山本浩二の中前安打で二塁走者の三村敏之が本塁を狙ったが、3メートルほど手前で捕手にボールが戻り完全なアウト。ところが、新宅洋志捕手のミットが顔に当たったと三村が激高し乱闘に発展する。多数のファンがグラウンドに乱入し、7選手が負傷。中日ナインを乗せたバスが機動隊に守られながら球場を出たのは深夜だった。翌日に予定されていた試合は「警備上不安がある」という前代未聞の理由で中止。その因縁の後始末が最終戦に組み込まれていたのだ。

■緊張をほぐすしゃもじの音

 初優勝への重圧から極度に緊張していた古葉を、小気味いい音が落ち着かせてくれた。球場でバスを降りグラウンドに出ると、敵地にもかかわらず、四方からしゃもじを叩く音が聞こえてきた。広島・厳島神社名物のしゃもじを叩き、「飯取る=敵を召し捕る」に引っかけた応援だった。

 先発はこのシーズンに20勝を挙げ沢村賞に輝いた外木場義郎だったが、序盤からピンチの連続。打線も巨人の新浦寿夫に苦しめられた。ようやく5回、相手の失策をきっかけに大下剛史のタイムリーで先制。なかなか追加点を挙げられなかったものの、8回1死一、二塁のピンチを2番手の金城基泰が必死で抑え、そして9回、ホプキンスの3ランで勝利を決定づけた。

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最終更新:9月19日(月)15時5分

スポーツ報知

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