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人工知能とのアンサンブルで20世紀の巨匠をふたたび

ギズモード・ジャパン 9月19日(月)20時10分配信

AIは人の呼吸を理解するか?

もはや自動演奏で驚く時代ではありませんが、アンサンブルとなれば話は別。奏者同士の呼吸やタイミングなど、非常にライブ的なやりとりがそこにはあります。

ヤマハの人工知能演奏システムが、その生(ナマ)の感じにも柔軟に対応できるところまできました。名演奏家集団ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルとAI合奏システムによるアンサンブルをご覧ください。

動画はこちら:https://youtu.be/40IRfETlvSs

映像はヤマハ株式会社より。

シューベルトのピアノ五重奏「鱒」を、20世紀最大といわれるソビエトのピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルの演奏で再現したアンサンブルです。目を閉じて聞いても、人間に混じって機械が演奏しているようにはとても感じられません。

アンサンブルでは指揮者がいないため、奏者が互いの目線や体の動きを合図に拍を取ります。僕は学生の頃にサックスアンサンブルをやっていましたが、目線や動きを大事にしろと先輩にこっぴどく言われました。ジャズセッションなどでもプレイヤー同士の呼吸を読むというのは重要で、盛り上がるところ、下げるところを察することで演奏に緊張感と生感が出ます。

今回の技術を開発した前澤陽(あきら)さんによると、ヤマハのAI合奏システムは奏者の意思を汲み取って休符やダイナミクスをコントロールしているとのこと。動画中盤では非AI状態の自動演奏が映されていますが、やはり休符の部分が変な間です。

モーツァルトやショパン、リストとの共演などもゆくゆくは再現できるようになるのかもしれません。奏者蘇生、テクノロジーレイズ。まるで英霊召喚のよう!

image: YouTube
source: YouTube

(ヤマダユウス型)

最終更新:9月19日(月)20時10分

ギズモード・ジャパン