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五輪引継ぎ式は「シブヤショー」だった?椎名林檎の意図とは、使用楽曲から考察

MusicVoice 9月19日(月)13時22分配信

 リオデジャネイロ・パラリンピックが9月18日(日本時間19日)、ブラジルのマラカナン競技場で閉幕式がおこなわれ、閉幕した。式典には、次回開催都市である東京によるパフォーマンスが繰り広げられ、このなかで渋谷系音楽を象徴するピチカート・ファイヴの楽曲「東京は夜の七時」などがカバーされた。

 遡ること約1カ月前、8月21日(日本時間22日)にリオオリンピックが先に閉幕した。この閉会式では、東京へと繋ぐ五輪旗の引き継ぎ式と2020年東京オリンピックのプレゼンテーションがおこなわれ、安倍晋三首相がマリオに扮して登場する演出が世界で話題になった。

 この「トーキョーショー」と題された、このプレゼンテーションは、シンガーソングライターの椎名林檎がクリエーティブ・スーパーバイザーと音楽監督を務めた。

 同ショーで流れた映像は、渋谷からリオへと紡ぐ内容だったが、使われた映像や音楽をみるとサブカルチャーの要素が散りばめられていた。渋谷から世界へ日本文化を発信する、という意図が見え隠れする。

 音楽を監督した椎名林檎はどういう思いを込めたのか。改めて、使用楽曲からその意図を探ってみたい。

初めの資料はSOIL&“PIMP”SESSIONS

 まず最初に、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の「Flag Handover Media Guide」に記載された、椎名林檎のコメントを以下に紹介したい。

 ▽椎名林檎のコメント
 全体企画段階から参加しております。そのためか音楽をご用意する作業のほうがついでだった印象です。特に予算と時間に制約があるなかでの衣裳製作。ここで重ねられた議論こそ最も厳しいものでした。しかし何はなくても閃きがある。というわけで、化粧/衣裳、美術/技術、映像/音楽、これらが見せた偶然のバランスは、MIKIKO先生方のパフォーマンスの都合いかんで全員があれこれ頓知を利かせた結果です。「キャストが当日誇りを持ってフィールドへ立ってくれるか如何か」しか少なくとも私は気にしておりませんでした。MIKIKO先生がイメージする音楽として初めにくださった資料は、全てSOIL&PIMPSESSIONSの作品でした。彼女のそうした感覚がすでに答えになっている…つまり今のリアルな東京であり、昔ながらの江戸前を説明する結果になっていると感じました。ですので私は、その軽妙洒脱なストリート感覚を持つ音楽家たちにいつも通りの仕事をしてもらった次第です。(Tokyo 2020提供)

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最終更新:9月19日(月)13時37分

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