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韓国の原発は密集度世界1位、古里原発の周辺人口は福島の22倍

ハンギョレ新聞 9/19(月) 18:10配信

古里原発8基「世界最多」にもかかわらず 政府は2基追加建設を承認 半径30キロ圏内に380万人が居住 月城原発、ハンウル原発、ハンビッ原発も10位以内 25基のうち19基が集中している東南部一帯に 60あまりの活断層が分布 「強震に襲われれば大災害」警告

 12日夜に発生した観測史上最大規模の地震は、韓国の原子力発電所(原発)の密集度が世界で最も高いということが重なり一層不安を高めている。韓国は原発の国土面積当たりの設備容量はもちろん、団地別の密集度、半径30キロメートル以内の人口などすべて世界1位だ。地震の事故による危険もその分大きくならざるを得ないと専門家らは指摘する。

 世界で原発は30カ国189団地448基が運営されている。13日、原子力安全委員会が2014年に国会に提出した資料「原発密集度国際比較」によると、韓国は国土面積9万9720平方キロメートルに、8万721メガワットの発電容量の原発を稼動しており、密集度が0.207だった。原発を10基以上保有している国の中で最も高い。2位の日本は0.112で韓国の半分の水準だ。原発100基を運営し、最も多くの原発を保有する米国も密集度は0.01であり、韓国の20分の1に過ぎない。この比較を進めていた当時、韓国は原発23基を運営中だったが、現在は25基に増え、密集度は0.282(今年6月基準。エネルギー正義行動分析)となり、より高くなった。

 原発団地別に見た密集度はさらに深刻だ。環境団体グリーンピース・ソウル事務所は「8基ある古里(コリ)原発はすでにカナダのブルース原発とともに世界最多の原子炉密集団地というタイトルを持つ」と明らかにした。特に設備容量を基準にした場合、古里原発は8260メガワットであり、ブルース原発(6700メガワット)を凌駕する。古里原発は半径30キロメートル以内の人口も380万人にのぼる。「全世界で原発が6基以上集まっている団地の中で、周辺に人間が最も多く住んでいるところ」とグリーンピース側は説明した。古里だけでなく、月城(ウォルソン)、ハンウル、ハンビッなど、韓国の全ての原発団地が世界最多の原子炉密集団地のうち10位以内に入る。

 2011年の東日本大震災や福島原発事故は、原発団地内で同時に事故が起こり得るという警戒心を全世界に伝えた。当時の福島原発6基のうち3基の核燃料棒が溶融した。東国大学のパク・ジョンウン教授(原子力・エネルギーシステム工学)は「政府は韓国が日本より地震の可能性が低いという点を強調してきたが、地震などの事故は急に発生する。団地内での発電容量が大きいということは、放射線放出量が多いということであり、付近に住民が多く住んでいるということは、その分事故による被害がより大きいということだ。これらを考慮し『潜在的危険性』を計算すると、古里原発は福島原発よりはるかに深刻なレベルで危険だ」と主張した。韓国は日本より地震発生率が低い方だが、一度事故が起こればそれによる危険性が数十倍大きくなり得るという話だ。何よりも古里原発の半径30キロメートル以内に住む住民が多いという点に専門家たちは注目している。福島原発(約17万人)に比べると22倍も多い。

 このような事情にもかかわらず、政府は6月に新古里(シンコリ)5、6号機の建設許可を承認した。古里の近隣地域にはすでに8基あるが、10基に増えることになる。グリーンピースは「釜山、蔚山(ウルサン)、慶州(キョンジュ)が位置する朝鮮半島東南部地域には、およそ60の活断層がある。地震を引き起こす恐れのある活断層が韓国で最も多く分布しているところに原発を新しく建設するのは危険な決定」と警告する。環境運動連合脱核チームのヤンイ・ウォンヨン局長は「福島の教訓は当局が予想した以上の深刻な津波が発生し、事故が拡大したものだが、政府はまだその教訓を肝に銘じていないようだ」とし、「現在のように自ら縮小して設定した原発の耐震設計基準に固執し、同時多数事故に備える対処もまったく行なっていない状況では、予測不可能な自然災害に対処することは難しい」と主張した。

ファンボ・ヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:9/19(月) 18:10

ハンギョレ新聞