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世界遺産登録に向け議論 琉球料理と琉球泡盛シンポ

沖縄タイムス 9月19日(月)13時35分配信

 琉球料理と琉球泡盛などの沖縄の食文化の世界無形文化遺産登録を目指す世界遺産登録推進委員会(委員長・安田正昭琉大名誉教授)は18日、那覇市の県立博物館・美術館で世界遺産に向けたシンポジウムを開いた。泡盛醸造で使われる沖縄特有の黒麴(こうじ)菌の研究報告や、琉球料理と琉球泡盛の継承について議論。世界遺産登録に向け、県内外で情報発信を強化することなどを確認した。

 東京農業大の小泉武夫名誉教授は「黒麴菌を使った酒造は泡盛がルーツ」と強調。泡盛製造に使われる黒麴菌は、2013年に学術名に琉球の名称が盛り込まれ「国際的にも琉球の固有種として認められた」とし、「素晴らしい文化を県民全体で再認識し、次代に伝えていくべきだ」と説いた。

 小泉氏は「沖縄独特の文化である琉球料理と琉球泡盛を守っていくとユネスコに手紙を出してはどうか」と提案した。

 元県栄養士会会長の新城澄枝氏は「沖縄は豚肉をよく食べるが、琉球料理の調理法で動物性脂肪を3割以上落としている」と紹介。琉球料理に使われる沖縄の野菜はカルシウムやマグネシウムのミネラルを豊富に含んでおり、「心疾患予防にたいへんよい。琉球料理は食材も調理法もバランスが取れている」と話した。

 パネルディスカッションでは酒造会社代表や料理研究者らが登壇し、世界遺産登録に向けた情報発信の方法などについて提案した。

最終更新:9月19日(月)13時35分

沖縄タイムス