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名越監督がたけしさんに芸名をオファー!? 裏話も飛び出した『龍が如く6 命の詩。』ステージイベント【TGS 2016】

ファミ通.com 9月20日(火)0時7分配信

文・取材:ライター 喫茶板東、撮影:カメラマン 平原克彦

●裏話を交えつつ、本作の魅力を徹底解剖!
 2016年9月15日(木)~9月18日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ 2016(15日、16日はビジネスデイ)。最終日となる9月18日にセガブースで行われた、『龍が如く6 命の詩。』ステージイベントの模様をお届けしよう。

 本イベントには、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越稔洋氏が登場。お笑い芸人のほたるゲンジのおふたりが司会進行のもと、本作の魅力に大きく迫った。

 ほたるゲンジのおふたりが軽快なトークで場を暖めたあと、いよいよ名越監督が登場。当日に受賞した日本ゲーム大賞・フューチャー部門のトロフィーを手に、「会場にあるたくさんのゲームのなかから10作が選ばれるフューチャー部門賞をいただきました。ありがとうございます。(受賞は9回目ですが)毎回ドキドキして……」と、喜びを語った。

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 ここからは、ゲームの各要素について名越監督が詳しく語っていく。まずサブタイトルの“命の詩。”には句点(。)がついているが、これはシリーズが一区切りする、という意味が込められているとのこと。「本作は“桐生一馬伝説、最終章”。桐生一馬が登場するドラマは一回終了したい、という考えがあり、その想いを込めてつけました」と、思い入れを語る名越監督。

 一区切りということで、過去シリーズについても振り返る。「(シリーズを)長くやらせてもらっているので、とても感慨深いですね。遥は1作目のとき9歳で、シリーズが続けば恋をしたり、子どもを産むのかな、と冗談半分で話していたんですが、それが現実となって。遥に子どもができることに関しては、一部のファンにはメチャクチャ怒られましたが、ムキになるのは愛していただいていることなので、嬉しい気持ちもあります。中身はドラマとして裏切らないものになっています」と、シリーズを重ねて登場キャラクターの歴史が刻まれたことにも触れる名越監督。

 続いて話題は、過去の取り組みに対して。名越監督は「たとえば映画ですと、撮影した監督やキャスティングから興味を持つこともあります。でも10年前に、ゲームにその手法を持ち込んだとき、すごく批判されたんですよ。『龍が如く』はそういう常識との戦いでもありました。メジャーな切り口から興味を抱いてもらうゲーム、という部分を進化させた集大成が、今回の『龍が如く6 命の詩。』だと、僕は言い切れる」と、シリーズの苦労を語った。

 また山下さんを起用した理由については、名越監督は「『龍が如く』シリーズは裏社会が舞台で激しいシーンも多く、ルックスとしてはパンチが強い。ならばロックやヒップポップが合う、という意見もわかります。ですが、『龍が如く』の中身としては人間ドラマを描きたく、そちらを支えるのであれば、山下さんのようなアーティストが合う。今回は、その中身の部分を表に出してプロモーションも行っています」と、人間ドラマを全面に押し出していることをアピール。そのため「過去作のノリとは、ちょっと違って見えるかもしれませんね」とも語った。

 続いては、豪華なキャストについて。まずはビートたけしさんについて「新しい舞台として加わった広島の、かなり小さな組の組長ですね。好々爺の側面もあるんですけれど、物語が進んでいくと、ディープな過去が判明する。ミステリアスな役所です」と語る。

 ここで、無法松さんが裏話を披露。名越監督とたけしさん、無法松さんの3名で食事をしながら、オファーの話が飛び出したとき、通常ならばオッケーの場合は即答するたけしさんが、一瞬「うーん」と悩んだそうだ。その理由は、「『たけしの挑戦状』の失敗があったからでは」と推測する無法松さんに、会場からは大きな笑い声がわき起こった。

 裏話はさらに続く。名越監督はたけしさんから芸名をつけてもらおうとしているらしく、たけしさんから“やくみつゆ”と提案されたそうだ。さすがにこれはよくない、という話になって、なんとかこの芸名は阻止。その後、今度は“たかちくだる”、“シロマティ”など、怪しい芸名をつぎつぎと提案されたそうだが、名越監督は「犯罪の臭いがするヤツはやめてくださいと、殿にちょっとお願いした」と苦笑い。そんな理由で芸名はまだ決まっていないようだが、もしかしたら今後“名越監督”ではなく、別の名前で呼ぶ機会が来るかもしれない。

 続いて、雨上がり決死隊の宮迫博之さんについて。「『龍が如く3』のときに声優として出演していただきましたが、今回はキャラクターとして登場します。役どころとしては、たけしさんの組の若頭。イケイケで一見単細胞のヤクザに見えますがハートは熱い、かなりおいしい役どころになっています」と魅力を語る名越監督。

 藤原竜也さんについては「藤原さんも『龍が如く3』のときに出演していただいたんですけれど、今回は広島の若衆として出演してもらっています。単純なイケメンではなく、物語の中では時間がたつにつれ過去が明らかになります」と、秘められた過去があるとのことだ。

 引き続き真木よう子さん。「美しい方を出すときは毎回緊張しますが、今回はうまく再現できたと思います。広島にあるスナック清美の清美ママという役どころで、キャラクターが集い合って物語が動き出す、起点となるような場所です」(名越監督)。

 大森南朋さんについては、名越監督は「やり手のビジネスマンですが、裏ではけっこう怪しい仕事をしている役です。以前、たけしさんの映画にも出演されていて、淡々としたしゃべりの中に、間でゾクッとさせるような演技を行う。今回もそういう感じでお願いし、いい感じで演じていただきました」とコメントした。

 さらに、小栗旬さんについて。「もっともわかりやすい、若手のイケイケ新興勢力。彼にもいろいろな過去というか、いままで紹介してきた主要キャラクターはみんな過去があり、未来への選択がある。それを見届けていただきたい」(名越監督)。

 ちなみに小栗さんと藤原さんはプライベートがとても仲がよいそうだが、「じつは、いまは共演NGなんですよ」と裏話を語る無法松さん。これには理由があり、「ライバルとして演技をするため、仲はいいけれど現在はあえて共演NGとしている」そうだ。しかし、今作では久々に共演しているので、そのポイントにも注目したい。

 小栗さんについては、名越監督からも裏話が飛び出した。「一度収録し終わったんですが、後日連絡がありまして。“ちょっと鼻声だった気がするので、もう一度撮り直したい”とお願いされました」と名越監督。けっきょく、再び撮り直ししたそうだが、契約も「こちらの都合だから」と当初のまま。小栗さんの演技にかける情熱を語ってくれた。

 続いて話題は、プレイステーション4専用ソフトになった理由へ。名越監督は、「このようなキャスティングとアーティストが実現したので、桐生一馬の最高の舞台にしたい。そのために、プレイステーション4専用にした」と心境を明かす。今作はプレイステーション4専用にしたことで、すべてをシームレスにつなげることを実現。「演出からバトル、そしてアドベンチャー。多岐にわたる分岐は、すべてロードがなく、シームレスにつながっていく。本作はまず、ここがシステムのキーポイント」と語る名越監督。

 では、バトルはどう進化したのか。やられパターンもち密に計算されており、「特定のやられパターンを再生するのではなく、たとえばあごやほっぺの、どこにどの角度で攻撃が当たったかをすべて演算し、表現している。理論上では、同じやられパターンは出てこない」と、バトル演出のリアリティが増したことをアピールする名越監督。

 さらに、「『龍が如く』はち密さだけが売りではない」と名越監督は続ける。「海があったら敵を放り込みたいし、ガラスがあれば突き破りたいですよね。すべての地形がシームレスにつながっているので、背景を限りなくバトルに応用できるし、プレイヤーも選択できる」と、戦略の幅が広がったことを解説。ただし、「『龍が如く』はゲームが得意でないファンも多いため、難しくは設計していません。そこは安心して遊んでいただきたい」と、ユーザーフレンドリーな手触りであることは変わらないことも語ってくれた。

 新たに搭載されたモード“クランクリエイター”については、「メインモード以外では、たぶんいちばんコストがかかっている」と、相当に力を入れている様子。このモードは、仲間を集めて組を作っていくモード。「ネットワークでほかのプレイヤーとも遊べるので、かなり長期間楽しめます」(名越監督)と、ボリュームも相当あるようだ。本モードは新日本プロレスとコラボしており、ボス役として6選手が登場する。「プロレス好きにも注目してほしい」と名越監督。

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 また今作では、桐生一馬がついにスマホデビュー。「能力強化など自分のメニューはスマホで管理するほか、事件の情報もSNSで入ってきます。今作でいちばん大事なアイテム」と、その重要性を語る。またスマホなどで写真撮影機能も搭載。さらには自撮りもできるそうで、「写真はPSNでユーザーとシェアできるので、いろいろな組み合わせを考えて、奇跡の一枚を撮っていただけたら」と名越監督。また過去作で何か事件があった場所で撮影すると、心霊写真が撮影できるようなギミックもあるそうだ。

 続いての話題はプレイスポットについて。PVで桐生一馬が食事を取ったり、ジムで鍛えるムービーが紹介された。ちょっと笑える感じのPVだったが、「時事ネタをたくさん入れられるのも『龍が如く』の魅力だと思います。食事の組み合わせはRIZAPさんが監修しているので、桐生のマネをすると基本的には体にいいはず。」と、『龍が如く』のもうひとつの魅力について語ってくれた。

 最後に名越監督は、「今作の発売日は12月8日。節目になる作品の発売日が初代と同じ日付になったのは、運命めいたものを感じます。開発はクライマックスを迎えていますが、これまで作成してきた11本は一度も延期していないので、そこの誇りは守っていきたい」と、発売日厳守の意気込みをコメント。こうして大盛況の内にイベントは幕を閉じた。

 発売まで約2ヵ月半となった『龍が如く6 命の詩。』。シリーズ未体験の人は、今年発売された『龍が如く 極』でその世界に足を踏み入れ、12月8日を待ち望んでみてはいかがだろうか。

最終更新:9月20日(火)0時7分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。