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独10年債利回りゼロ%近辺、日米政策決定に注目=ユーロ圏市場

ロイター 9月20日(火)2時44分配信

[ロンドン 19日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、週内に米連邦準備理事会(FRB)と日銀の金融政策決定に注目が集まるなか、独10年債利回りがゼロ%をやや超える水準で推移した。

独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは一時マイナス圏に落ち込んだものの、終盤の取引では1.1ベーシスポイント(bp)上昇のプラス0.013%で推移している。

米国では前週16日発表の8月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想を上回る結果となるなどしたことを受け、FRBは20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通りに政策据え置きを決定したとしても、将来的な利上げに向け一段と明確なメッセージを発する可能性があるとの見方が出ている。

日銀は同じく20─21日に金融政策決定会合を開くが、マイナス金利を金融政策の中心に据える可能性があるとの観測も出ていることから、市場の波乱要因になる可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)も量的緩和策を実施しているが、政策ツールが枯渇しつつあるのではないかとの懸念が出ていることから、アナリストは日銀の決定はユーロ圏債券市場にも影響を及ぼすと指摘。コメルツ銀行の金利ストラテジスト、デビッド・シュナウツ氏は、「量的緩和は国債利回りを押し下げるためのツールとしてこれまで利用されてきたが、日銀はこうした手法から手を引く可能性があることを示唆している。日銀が行なうことはECBにも当てはまる可能性があることから、欧州市場は神経質になっている」と述べた。

独連邦債利回りは上昇したものの、ポルトガルをはじめとするユーロ圏の低格付け国の国債利回りは低下。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が16日の取引終了後にポルトガルの信用格付けを「BBプラス」に維持すると発表したことを受け、ポルトガル10年債<PT10YT=TWEB>利回りは10bp低下の3.39%となった。

ただ同利回りは16日は3.52%まで上昇しており、みずほの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、これまでの上昇を踏まえるとこの日の低下は十分ではないと指摘。「ポルトガルに対しては先行き不透明感がなお高い状態が続いている」と述べた。

最終更新:9月20日(火)2時44分

ロイター