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遠藤、幕内自己最速勝ち越し!平幕でただ一人1敗キープ/秋場所

サンケイスポーツ 9月20日(火)7時0分配信

 大相撲秋場所9日目(19日、両国国技館、観衆=1万816)東前頭14枚目、人気の遠藤(25)が蒼国来(32)を寄り切って、8勝目。幕内自己最速で勝ち越した。平幕でただ一人、1敗をキープし、平成24年夏場所の旭天鵬以来、29度目の平幕優勝へ向け、機運が高まる。大関豪栄道(30)は碧山(30)を押し出し、9戦全勝で単独首位を守った。横綱日馬富士(32)は1敗を守り、綱とりの大関稀勢の里(30)は2敗を堅持した。

 下がりながらも、かたちをつくる。寄られた遠藤の右足が俵にかかる。今場所、幸いにも痛みが再発していない左膝、右足首をきしませながら逆転への手を打った。

 「必死でしたよ。右(上手)が遠かったから」

 蒼国来のおっつけによって、差し切れなかった得意の左をあきらめずに深くこじ入れ、下手をひく。下手投げを打ちながら、土俵際で体を入れ替え寄り切った。9日目での勝ち越しは幕内自己最速。さらに、平幕でただ一人、1敗をキープ。優勝戦線に顔を並べる。

 東前頭14枚目。番付では上位と当たる地位ではない。だが、優勝を争う下位力士が出た場合、上位との対戦が優先される。取組を編成する審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は関脇高安らとの対戦を示唆したが、本人は「(優勝争いは)いわれなければピンとこない。やれることを集中してやるだけ。先のことは考えない」。

 遠藤の実家からも近い故郷の石川・穴水町近くにある「能登空港」。同空港は同町、能登町、輪島市の1市2町にまたがる第3種空港として13年目を迎えた。全日空が運行する能登-羽田便は国内初のモデルとして搭乗率保証制度を導入し、搭乗率の保障目標は62%。年間の搭乗率が目標を4%下回れば、県と市町村は最大2億円の支払いを運行会社に保障し、逆に4%上回ると協力金を得られる。

 空港管理事務所では地元後援会や親睦団体による遠藤の団体応援ツアーを注視。10日目には地元から30人の応援団が来場する。ツアー客が増えれば、搭乗率も上昇、地元自治体が潤う可能性が増す。屈指の人気力士。「活躍」は地域社会をも動かす「活力」となる。

最終更新:9月20日(火)7時0分

サンケイスポーツ