ここから本文です

京文化で産業革新創造 京都経済同友会、東京五輪へ研究

京都新聞 9月20日(火)10時34分配信

 リオデジャネイロ五輪・パラリンピックの閉幕を踏まえ、京都経済界で2020年の東京大会に向け、文化を生かして産業のイノベーション(革新)を生みだそうという機運が高まっている。京都経済同友会でも研究活動を深めており、来月、文部科学省などが京都市内で国内外の著名人を集めて開くパネル討論「文化が革新を創造する」では主導的に関わる。
  京都経済同友会は20年までを「日本が世界から注目される好期」ととらえ、15年度から「2020年委員会」を設置。世界の経済人や文化人が京都に新たな価値を求めて訪れ、活気が生まれる仕組みづくりを議論している。これまでに、京都から創造性を世界に発信するには蓄積された文化や歴史、先端技術の融合が必要との認識で一致したという。
 委員長を務める西陣織製造「細尾」(京都市中京区)の細尾真生社長は「20年までにただ観光をPRするだけでなく、例えばIT技術や人工知能、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などと文化を掛け合わせ、生まれた新しい価値を世界に広めれば、東京五輪終了後も京都が注目され続ける」と強調する。
 10月のパネル討論は、文科省や京都府、京都市などが東京五輪に向けて開く「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化会議分科会の一つ。細尾氏のほか、現代芸術家でマサチューセッツ工科大メディアラボ助教のスプツニ子!さんや、「生活を向上させるデザイン」を提唱するデンマークの非営利組織「INDEX」のキッゲ・ヴィッド代表ら計6人が登壇する。
 文化による革新の創造をテーマに、物質的な豊かさが満たされた成熟社会下で、人間の幸福を実現する技術や文化、産業などについて討論する。
 かつてスプツニ子!さんが遺伝子技術で生まれた「光るシルク」で西陣織ドレスを作ることに協力した細尾氏は、「討論を通じて、経済人や文化人らが光るシルクのように自らの枠を打ち破るような意識変革を起こしたい」と話す。
 パネル討論は10月19日午後3時から京都市左京区の市武道センターで。無料。定員150人。申し込みは26日までに同フォーラムTEL06(6945)7220のホームページで。

最終更新:9月20日(火)10時34分

京都新聞