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DeNAがCS初進出 警戒する広島は「巨人の方がやりやすい」

日刊ゲンダイDIGITAL 9月20日(火)17時6分配信

 07年にクライマックスシリーズ(CS)が始まって10年目。12球団で唯一、CS出場経験がなかったDeNAが初の進出を決めた。

 19日、初回のロペスの場外2ランなどで、すでに優勝を決めている広島に快勝。地元・横浜スタジアムの大声援を浴びたラミレス監督は「(3、4月は負けが込んだが)選手が諦めず、下を向かずに頑張ってくれた。多くのファンのみなさんが最初から100%応援してくれたことを感謝します。残り4試合、2位を目指して最後まで諦めずにやっていきます!」とお立ち台で宣言した。

 2位の巨人には2・5ゲーム差。2位か3位かによって、東京ドームか横浜スタジアムか、CSファーストステージ(第1S)の舞台が変わる。07年以来CS皆勤賞の巨人と初出場のDeNAの組み合わせ。第1Sの下馬評は巨人が圧倒的有利とする声が少なくないが、巨人は今季DeNAに10勝12敗1分けと負け越している。ヤクルトなどで活躍し、引退後はロッテで投手コーチを務めた川崎憲次郎氏(評論家)はこう分析する。

「CS第1Sは2勝先勝制。何が起こるか分かりません。DeNAは山口(11勝5敗)、石田(9勝4敗)、今永(8勝8敗)、井納(7勝11敗)と先発投手が揃っています。抑えの山崎らリリーフ陣も整備されてきた。これが初CSを決めた要因でしょう。短期決戦でも巨人と十分に戦える投手陣だと見ています」

 DeNA先発陣と対戦成績を見てみると、巨人はエースの山口には2勝1敗だが、石田には0勝2敗、井納にも1勝2敗。今永からは2勝を挙げているものの、この新人左腕の東京ドームの防御率は1.29である。

■巨人は中4日で3連敗のトラウマ

 対する巨人はエース菅野(9勝6敗)を中心に田口(10勝8敗)、マイコラス(3勝2敗)の先発3本柱。これに次ぐ4番手を内海(9勝6敗)、大竹(6勝5敗)、高木らが競っている状況だ。前出の川崎氏が続ける。

「1位の広島からすれば、先発の頭数が多い方が嫌でしょう。巨人は昨年のCSで、第1Sの3試合と最終Sの4試合を先発4人で回した。第1Sで投げたマイコラスらの3人を2戦目からいずれも中4日で投入して3連敗。私がロッテの投手コーチだった13年のCSは先発を5人で回しました。CSになると、“ぶっつけ中4日”を強行するチームがありますが、中5日や6日と4日では調整が全く違います。具体的にはブルペンに入って投球練習をするかしないか。この間に入らないと投手は不安だし、入ったら入ったで疲労が残ってしまう日数。だからシーズン中に試してみる必要があるが、なかなかそれができないんです。巨人は現状先発3枚ですが、DeNAは5人を中5日で回せそうで、できるならそれに越したことはないのです」

 巨人の先発4番目候補の高木は、この日の阪神戦で走塁時にボーンヘッドをやってしまい9敗目(5勝)。高橋監督に「オレもよく分からない」と突き放されてしまった。大竹も17日にKOされたばかりで内海に至っては広島戦の防御率11.05で夏場から登板を回避してきた事情がある。

■若い選手に巨人への苦手意識なし

 DeNAは巨人が今季1勝2敗とやられている助っ人モスコーソが17日に3カ月半ぶりとなる復帰勝利を挙げた。先発が5人となって予想がしにくくなった巨人にも、広島にも不気味である。

 一方、最終Sで待ち受ける広島ナインは声を潜めて「相手は巨人の方がいい」と言う。対戦成績は12勝12敗の五分。

 広島のある選手は、「昔は巨人によくやられたけど、4位だった去年15勝10敗と勝ち越せたことで、今の若い選手には苦手意識はないんじゃないか。阿部さんが凄かった頃の巨人打線は迫力があったけど、はっきり言って今はみんな打ちませんから。迫力がない。今一番危険なのは、間違いなくDeNAの(4番)筒香です。去年は最下位のDeNAにウチは10勝15敗と負け越しましたからね。ここ数年DeNAは嫌なんです。筒香を中心に打線がいい上、今年は投手陣も整備されてきた印象。間違いなく巨人の方がやりやすいですよ」と言う。

 広島はDeNAに13勝12敗ながら、この日は今永に七回途中1失点と抑え込まれた。DeNAが巨人を倒して勝ち抜いてきた時、この新人左腕が「4番目の男」として、広島との最終S初戦先発の可能性もある。

 広島投手陣の防御率は対DeNAが4.08と最も悪く、巨人には3.20。だから広島は、巨人が勝ち上がるのを全力で応援している。

最終更新:9月20日(火)17時6分

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