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鷹 不安な天王山 21、22日 9回に追いつくも勝ちきれず ゲーム差ゼロの首位

夕刊フジ 9月20日(火)16時56分配信

 ソフトバンクは19日・オリックス戦(ヤフオクドーム)で、延長12回の末に3-3で引き分け。総力戦でパ・リーグ首位を死守した。

 「勝ちたい気持ちはあったが、よくしのいだんじゃないかな。ギリギリの試合で選手の気持ちが出ていた」

 工藤公康監督(53)はそう話し、ひと息ついた。だが内心は複雑だろう。先発・中田賢一投手(34)が1回に中島の先制3ランを被弾。いきなり3点を背負っての追撃戦を強いられたからだ。

 7回途中から救援した4人のリリーフ陣が踏ん張り追加点を許さなかったが、打線は3点を返して同点に追いつくのが精いっぱい。11安打で何度も好機を作ったのに残塁の山を築き勝ち切れず。指揮官は「リリーフも抑えてくれた。よく追いついた」と強調したが、チームにはシーズン最終盤で2位・日本ハムをしのぐ勢いはない。

 そのライバルにはゲーム差なしに迫られた。チームは21、22日に本拠地・ヤフオクドームで最終決戦に臨むが、工藤監督は「しっかりと対策を練ることは大事。勝てるように最後まで全力でやることが何よりも大切。首位は意識しない」と強調した。だが文字通りの天王山で突き放すことができるのか。

 チームが最も警戒しているのは、“二刀流”大谷だ。球団スタッフは「今季の対戦データはすべて細かく洗い直している」と力説するが、数字でみると実に分が悪い。

 今季の打線は“投手・大谷”に対し、3度の対戦で0勝1敗、防御率1・74。“打者・大谷”には投手陣が被打率・415、9本塁打と打ち込まれている。

 日本ハムがこの二刀流を前面に出して挑んでくることは必至だ。はたして投打でやりこめられている相手を、キッチリと抑えきることができるのか。 (スポーツライター 梶原昌弥)

最終更新:9月20日(火)17時16分

夕刊フジ