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片足ダンサー「生きる力伝えた」 パラ閉幕、次は東京で

朝日新聞デジタル 9月20日(火)6時43分配信

 自分の甘さに気づき、目標を見つけた若者がいた。苦境を越えて出場し、世界に平和を訴える選手がいた。南米初のリオデジャネイロ・パラリンピックが全ての競技を終え、閉幕した。様々なドラマを生んだ祭典を、私たちは4年後、東京に迎える。

【写真】閉会式で演技を披露する左足切断のダンサー・大前光市さん=井手さゆり撮影


 12日間を締めくくる閉会式は、車いすのまま逆立ちするダンサーや、両腕がなく足の指でギターを弾くミュージシャンのパフォーマンスで始まった。レゲエやボサノバが流れ、競技を終えた選手らは輪になって踊り、互いをたたえ合った。

 国際パラリンピック委員会のクレーブン会長はあいさつで「リオの皆さんの熱い気持ちが、選手たちから信じられない力を引き出した」と賛辞を送った。

 東京都の小池百合子知事が大会旗を引き継ぐと、会場に1964年東京大会の映像が流れた。卓球で金メダルをとった渡部藤男さんらが、海外の障害者アスリートが健常者と変わらずに生活を楽しむ姿に価値観を揺さぶられたという逸話が紹介された。「障害は新たな可能性になる」というメッセージが映し出された。

 ステージで踊った片足がないプロダンサー大前光市さんは「生きる力を伝えた」。義足のモデルやダウン症のダンサーに、客席から大きな拍手が起こった。

 最後は観衆も総立ちになり、「愛」や「歓喜」を歌う曲を合唱。花火が上がり、アナウンスが流れた。「ブラジル人はさよならとは言わない。すぐにまた、次は東京で会いましょう」(坂本進)

朝日新聞社

最終更新:9月20日(火)6時43分

朝日新聞デジタル