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NY市場サマリー(19日)

ロイター 9月20日(火)7時33分配信

[19日 ロイター] - <為替> ドルが下落した。日銀と米連邦準備理事会(FRB)が今週の会合でドル高につながる政策決定には動かない、との見方が優勢になった。日銀は20─21日の金融政策決定会合で、これまでの緩和に関する「総括的な検証」をまとめる。

銀行収益への悪影響を防ぎながらさらなる景気刺激効果をもたらす方向に政策の枠組みを軌道修正するとみられるが、円を押し下げる上で必要な大胆な措置は打ち出されない、との観測が市場で広がっている。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「市場は、日本の金融政策が限界に近づいていると考えている」と指摘した。

このためドル/円<JPY=>は朝方に101.59円まで売り込まれた。

FRBが20─21日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ると予想されていることも、ドル安要因だった。

<債券> 週内に米連邦準備理事会(FRB)と日銀の金融政策決定を控えポジション調整の動きが見られたことで、薄商いのなか国債利回りが小動きとなった。

日本市場が祝日で休場となるなか、米国でも主要な経済指標の発表がなかったことで、取引は閑散。市場関係者は、米ニューヨークの中心部マンハッタンで17日夜に爆発が起きたものの、米国債に対する安全買いはほとんど見られなかったとしている。

インサイト・インベストメント(ニューヨーク)のシニア債券ポートフォリオマネジャーのジェイソン・セレンテ氏は「連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合を控えたポジション調整の動きが出た」との見方を示した。

市場では日銀が20─21日の金融政策決定会合でマイナス金利の深掘りのほか、長期債の買い入れ減額などを決定するのではないかとの観測が台頭。R.Wプレスプリッチ(ニューヨーク)の国債・エージェンシー債取引部門責任者、ラリー・ミルステイン氏は「FRBはそれほど大きな決定をしない公算が大きいが、日銀からサプライズが出てくる可能性はある」としている。

<株式> 週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感が広がるなか、ほぼ横ばいで取引を終えた。大手銀行株に買いが入ったものの、米アップル<AAPL.O>が売られたことが重しとなった。

S&P総合500種は朝方堅調に推移していたが、午後に一時マイナス圏に沈むなど方向感が乏しかった。FOMCに加え、日銀の金融政策決定会合や26日に予定される第1回大統領候補討論会なども、模様眺めムードをもたらしている。

リバティービュー・キャピタル・マネジメントのリック・メックラー社長は「市場では政治的・経済的不透明感が非常に大きいので、投資家は値上がりすれば売ろうとするし、相場が下がれば買いを入れる。その結果レンジ内の取引にとどまっており、恐らくはFOMCや来週の討論会を乗り切り、次の企業決算発表シーズンがもっと近づくまでレンジを抜け出せない」と指摘した。

JPモルガン<JPM.N>とバンク・オブ・アメリカ<BAC.N>はいずれも0.6%高、ウェルズ・ファーゴ<WFC.N>は1.3%高と軒並み値上がりした。先週大きく値上がりしたアップルは1.2%安で、主要指数の足を引っ張った。

<金先物> 対ユーロでのドル下落に伴う割安感などに支えられ、3営業日ぶりに反発した。

この日の外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金は割安感

などを背景に堅調に推移。また、週末に約3カ月ぶりの安値を付けていたこともあり、安

値拾いの買いやショートカバーも入った。

<米原油先物> 産油国による生産調整への期待が広がる中、ドル安を背景に買われ、反発した。

ベネズエラのマドゥロ大統領は前日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が

原油市場の安定化に向けた合意に近づいており、月内の発表を目指していることを明らか

にした。これを受け、供給過剰の解消に向けた何らかの生産調整が行われるのではないか

との見方が広がったことから、原油が買われた。内戦が続くリビアの主要港からの原油輸

出の再開が遅れるとの報も支援材料となったもよう。

最終更新:9月20日(火)7時33分

ロイター