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「ポケモンGO Plus」は“買い” そのメリットを真面目に考えた

ITmedia LifeStyle 9月20日(火)6時25分配信

 「Pokemon GO Plus」(ポケモンGO Plus)は、スマートフォンの画面を見なくてもポケモンがプレイできてしまう手のひらサイズのウェアラブルデバイスだ。運良く初日にゲットできたので、手持ちの「iPhone 6」と組み合わせて使い勝手をチェックしていこう。

「ポケモンGO」をプレイしながらほかのアプリを利用できる

 ポケモンGO Plusを一言で説明すると、Bluetooth LEでアプリ「ポケモンGO」と連携し、ポケストップでの道具集めとポケモンの捕獲を“半自動化”するアイテムだ。スマートフォンの画面を見続ける必要がなくなり、安全にゲームを楽しめる。また、9月中旬に実施されたアプリ側のアップデートにより、ポケモンGO Plusとワイヤレス接続している間は「アプリがスリープ状態でも歩いた距離が反映される」ようになった。個人的には最も大きなメリットだと思う。

 その前に、まずは基本的な使い方を紹介しよう。

●接続は簡単

 接続(ペアリング)は簡単。アプリ画面の左上にあるアイコンをタップして、「ポケモンGO Plusを探しています」と表示されているときにポケモンGO Plusのボタンを押すだけ。パスコードの入力などを求められないのは、ウェアラブル機器を想定して規格化されたBluetooth LEならではの手軽さだ。

 ただし、接続する端末を厳密にチェックしているわけではないので、例えば近くで同じ作業をしている人がいると別のポケモンGO Plusと接続してしまう可能性はある。家族や友達と一緒に使うときは注意しよう。もしほかの人のポケモンGO Plusと接続してしまった場合は、画面内のアイコンをタップして接続を解除した後、離れた場所で改めて作業すればいい。

●青く光ればポケストップ

 画面内でプレーヤーアバターの周りにある白い円(以下、仮にエリアと呼ぶ)内にポケスポットが入ると、振動とブルーのランプで教えてくれる。ユーザーは、ボタンを1回押すだけでアイテムをゲット。例えばモンスターボールが3つ出てきたら、ポケモンGO Plusは3回短く振動して教えてくれる。なお、バッグが一杯で道具がとれない場合は、長めの振動と白い点灯となるので見逃さないようにしたい。

 結果はスマホの画面に通知されるほか、「ぼうけんノート」を開くとアイテムの種類や数まで確認できる。これはポケモンを捕まえるときでも同じだ。ただし、前述の「バッグが一杯でアイテムがとれなかった」場合、通知は出るものの「ぼうけんノート」には残らないようだ。

 ポケモンGO Plusを使うメリットは、画面を見続ける必要がないことに加え、プレイ中の手間が省けることだろう。通常、ポケストップでアイテムをとるときは、「ポケストップをタップ」「開いたらスワイプして回す」「画面を閉じる」という3つのステップが必要になるが、ポケモンGO Plusならボタンを1回押すだけで済む。

 一方のデメリットは、複数のポケストップがある場所では、次のポケストップを認識するまでに少し時間がかかるため、移動していたりすると回し損ねるリスクがあることか。

●緑に光るとポケモン出現

 ポケモンがエリア内に入ると振動とグリーンの点灯で教えてくれる。ボタンを1回押すと、白いランプと長めの振動が3回続く。おそらくボールを投げているイメージだろう。ポケモンの捕獲に成功すると、振動とともにボタンが青、緑、赤など“虹色”に変化する。

 一方、失敗すると短い振動とともにボタンは赤く2回点灯する。その際、通知では「ポケモンに逃げられました」としか表示されないが、「ぼうけんノート」を開くと「キャタピーに逃げられた」などと詳細が分かる。

 ポケモンGO Plusの場合、出てきたポケモンの種類は分からず、「ズリの実」などのアイテムは使えず、モンスターボールを変更することもできない。持ち物をチェックしてみた限り、ポケモンが出たときに使うのは赤いモンスターボール1個のようだ。レアなポケモンを逃してしまうことにつながらないか? このあたりを大きなデメリットとして捉える人も多いと思う。

 確かにその通り。しかし、ポケモンGOはレベルが上がっていくと「欲しいポケモン」と、言葉は悪いが「どうでもいいポケモン」がはっきりと分かれてくるゲームだ。しかも、「どうでもいいポケモン」であってもゲットするのに結構、手間が掛かったりする。例えば、何度もボールから抜け出してくるポケモンに対し、「ポッポのくせに生意気な」とか「コラッタの分際で……」と考えたことはないだろうか。 もちろん、いらないポケモンはスルーしてしまう手もあるが、それでは「ほしのすな」が貯まらない。

 これが昔のRPGなら、レベル26の勇者の前にスライムは出てこない。仮に出てきても逃げ出すか、一撃で始末できるはずだ。しかしポケモンGOの場合、言葉は悪いが、いつまでもザコキャラの相手をしなければならない。その対抗手段として、画面すら見ず、ボタンを1つ押すだけ、そして赤いボール1つで対処できるポケモンGO Plusは有効だ。ちなみに赤いボール1つにしてはポケモンゲット率がおそろしく高く、半分くらいは成功している印象だ。

 もちろん、欲しいポケモンを逃す可能性は否定できないし、実際にいくつも逃したことはある。しかし、本当にレアポケモンの場合は、「巣」など決まった場所に出てくることが多い。だから気合いを入れて“狩り”に出かけるときは画面を見て、普段の生活――通勤や通学時、仕事中などはポケモンGO Plusに任せるという“使い分け”が良いのではないだろうか。

 ポケモンGO Plusがあれば画面に縛られない。例えばオフィスの近くにポケスポットがあるなら、仕事中でもポケットの中でボタンを押すだけで道具を増やせるし、会議中でもポケモンをゲットすることができる。もう、ポケモンが出たからといってトイレの個室に駆け込む必要はない。

 また、後で「ぼうけんノート」を確認し、たまにレアなポケモンが獲れていたりすると結構うれしいものだ。この“ガチャ”にも似た、ゆるいギャンブル性もポケモンGO Plusの魅力の1つだと思う。

●歩いた距離はちゃんと反映されるが……?

 最後に冒頭で触れた「歩いた距離」について。確かにポケモンGO Plusを接続していると、画面を消していても相棒の「ピカチュウ」は次々とアメを見つけてくるし、タマゴもふ化するので、歩いた距離が反映されているのは確実だ。

 とはいえ、ポケモンGO Plusが万歩計になっているわけではなく、要するにバックグラウンドでアプリが忙しく動いているようだ。その証拠に、画面を消したiPhone 6をポケットに入れて歩いているとかなり熱くなる。画面を消しているぶんは節電になるだろうが、正直“スリープ状態”という書き方は正しくないと思う。

 一方、歩いた距離が反映される以上のメリットもあった。それは、iPhoneをマルチタスクで使えること。ポケモンGO Plusを接続した状態にすると、常にiPhoneの画面上部に「Pokemon GOが位置情報を利用中」と表示されるようになる。この状態ならWebブラウザを見ていても、ほかのゲームで遊んでいても、ポケスポットやポケモンがあればポケモンGO Plusが反応してくれる。同時に2つのアプリがアクティブになっているということだ。

 例えばバスや電車で通勤・通学している人の中には、ポケモンを逃したくないために常時アプリ画面とにらめっこしているケースもあるだろう。そのために朝のニュースやメールのチェックがおそろかになって、仕事で困ったことはないだろうか。ポケモンGO Plusがあれば、ポケモンGOをしながら、限られた時間を有効に使えるだろう。

 ポケモンGO Plusは、不確実な要素も多く、完璧にゲームを進めたいガチな人たちには評価されにくいかもしれない。しかし、仕事や勉強で忙しいがポケモンGOを続けたい人、ポッポやコラッタに飽きてきたトレーナーなどは絶対“買い”。ウェアラブルデバイスを活用してポケモンGOを安全に、そして遊びやすくしたメーカーに拍手を送りたいくらいだ。それだけに、品薄状態だけは早めに解消してもらいたいと思う。

最終更新:9月20日(火)6時25分

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